「もう甘いだけとは限らない」
かつての甘い、濃い、アルコール感が高い、といったイメージを引きずったまま、カリフォルニアは飲まないと言う人が、未だに多いのも事実。などと書いている私自身も、かつてそういう傾向がありました。

 
そんな中でもシャルドネ、ピノノワールの造り手の中で、ブルゴーニュのワインスタイルを意識した生産者が現れ始めて久しく、コングスガード、リバースマリーなどを飲んだときは、その旨みと共に、かつてのカリフォルニアワインにないエレガンスを伴っていたことに驚きを覚えました。

 
そしてそれに、決定的な印象を与えたのが、昨年来日時にセミナーに参加した、オーナー兼ワインメーカー、テッド・レモン氏Mr. Ted Lemonによる「リトライ」。水墨画のように繊細なワイン、畑ごとの違いが忠実に再現されている様は、まさにブルゴーニュに限りなく近いものでした。

リトライのセミナーレポートはこちら
そんなワインを「ニューカリフォルニア」と称してプッシュしている布袋ワインズ。その試飲会で60アイテムばかり試飲したところ、やはり大部分のものは濃さが中心でありながら、確実に飲みやすいスタイル、食事に合わせやすいスタイルのものが増えてきていることも実感できました。ニューカリフォルニアと本来の濃密なスタイルのもの含め、特に秀逸だと思われたワインを20種程度ご紹介します。

 

 

<スパークリング>

グリュエ

ブリット NV
青りんご、ハーブのなどのアロマ。酸も含め全体的に爽やか、伸びやかでさっぱりとした印象。レモンやグレープフルーツなどを中心に、全体的には細やかながら、洗い流すようなフレッシュな味わい。トゲのあるような硬さやミネラル感じない。バランスに秀でた、上質かつ使いやすい一本。

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ジェイ ヴィンヤーズ&ワイナリー

ブリュット ロゼ
口当たりはまとまりがあり、穏やかな印象。後半にピノノワール由来の赤い果実や明るさが出てきている。泡はビビット(強め)で担当者の方曰く、泡が多少抜けたほうがおすすめ。

 

<白 シャルドネ以外>
シャトーモンテレーナ

ソーヴィニョンブラン ナパヴァレー
限定品。スモーク感があり、若干青いタッチがあるが、角がたつほど不快ではない。辛みと旨みが融合しており、旨みをところどころに覗かせるにくい演出が魅力の一本。

 

クライン

ファームハウス ホワイト
ジャスミンやマスカットのような、穏やかで広がりのあるアロマ。メリハリには欠けるがフローラルで開放感があり、タイのフォーなど比較的穏やかな(辛すぎない)味付けのエスニック料理などに合わせられる。

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ファーディナンド

アルバリーニョ
芯がしっかりとしてミネラルを伴い、後半の旨味、キラめく様な細やかさにつながる。パインやオレガノ等相反する要素が細やかにちりばめられている。

 

<シャルドネ>
キャッスルロック

シャルドネ セントラルコースト
牡蠣を始めとした貝類のようなミネラル香が出る。味にも微細な磯臭さがあるが、滑らかさもある。帆立バターなど若干味を含ませた魚貝類におすすめ。

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ロキオリ

シャルドネ エステート ロシアン リヴァー ヴァレー
まだ固いが適度なボリューム、芯がしっかりあり、口の中で旨味がじわりと広がる。ミネラルのタッチや穏やかな広がり方などは、ピュリニーモンラッシェを彷彿とさせる。つまり、かなりブルゴーニュ的。

 

シェーファー

シャルドネ レッド ショルダー ランチ
暖かみ、後半ミネラルが広がる。前述のロキオリよりはややふくよか、果実の甘みも丁度よく、一般受けする、ど真ん中のシャルドネ。
シーグラス

ロゼ モントレーカウンティー
色、口当たり共に白ワインに近く、みずみずしくて明るくきれいなタッチ。チャーミングながら、すっきり飲みやすい。 シーグラスシリーズはどれもこの価格でまとめるのが上手い。

 

 

<ピノノワール>
キャッスルロック

ピノノワール モントレーカウンティー
やや甘みのある華やかなピノノワール。ただしやや大味。ピノノワールである程度、高いワインと比べて遜色ない、透明感や構成を求めるのであれば、これが最安値と言ったところ。

 

 

リトライ

ソノマコースト  ピノノワール
繊細な、鼻をくすぐる様な繊細なアロマ、味わいも細やかでしっとりした中に気品も感じる。果実味、酸と鮮やかさ、透明感が中心で、飲み続けていたいと思わせる一本。

 

<メルロ>
フープラ

ザ マット レッドワイン ナパヴァレー
明るく伸びがあり、赤いベリーの風味が細かく広がる。酸、ミネラルも感じられ、小気味よく、鮮やかさがある味わい。

 

<カベルネソーヴィニョン>

シーグラス

カベルネソーヴィニヨン パソ ドブレ
バランスはまずまず。香りは甘いが味わいには透明感、タンニンがあり、バランスが良く適度な複雑味も感じる。この値段で考えれば上出来。

 

コン クリーク

カベルネソーヴィニョン ナパヴァレー
香りはこの日のワインの中でも一番よく、やや甘めで細いタッチ。後半に味の充実感が出る。フローラルな香り、後半に厚みが良い意味で広がる。

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ジョエル ゴット

カベルネソーヴィニヨン  ゴット 14 ナパヴァレー
ボルドー好きもニューワールド好きも満足し得る、バランスよい味わい。充実感、コク、細やかさ、伸びとあらゆる面でレベルが高い。
シャトーモンテレーナ

カベルネソーヴィニヨン ナパヴァレー
白とは違う樽の香ばしさ、甘み、余韻の複雑さがある。しっとりとこってりのちょうど真ん中位の絶妙なバランス。緻密なうまさに、白と共通したこのワイナリーの特徴が出る。

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シャトーモンテレーナ

カベルネソーヴィニヨン エステート ナパヴァレー
ロースト感、香ばしさが目立つが、不思議と浮いた感じがなく、甘みやアルコール感も前に出ず、全体が溶け込んでいる。集中力、充実感り、まとまっている為、逆に飲みやすい。

 

<ジンファンデル>
スリー

ジンファンデル オールドヴァイン コントラコスタ カウンティー
やや甘いタッチで干しブドウの風味がある。
じっくりと凝縮感があるスタイルで、コストヴァリューは充分。

 


ダッシュ

ジンファンデル ドライクリークヴァレー
旨み成分がゴリゴリくる。日本酒で言うと生酛の燗酒にも似た、詰まったフルボディー。男らしい飲み応えなら、これに勝るものはそう多くない。

 
セゲシオ

ジンファンデル ソノマ カウンティー
上品で酸があり、やや上級者向けの落ち着いた味わい。この値段でこの味わいができる出せるのは素晴らしい。黒っぽさやワイルドさは控えめ。

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