「京都の酒イベントが東京に上陸。」こう聞いただけで、興味と期待が掻き立てられていた。そこで4月12-15日、品川インターシティーで初開催されたSAKE Spring 品川に潜入。
いきなり仕掛け人の㈱のぞみ代表、藤田さんにお話を伺うことができました。
「このイベントでは、人と人との出会いや場づくりを大事にしたいので、酒イベントだから来る、というようなマニアを相手にするよりは、もう少しフラットな層をターゲットにしています。あくまで夕方くるサラリーマンや、週末広場にやってくる人と人とをつなげるのが目的。
京都発信のイベントということで、フードブースは京都のモノのみ、京都の酒だけのブースも作りました。
マニア向けで無い、といっても酒の中身も最低限大事。酒の選定に関してはこちらで関わらず、地元西小山のかがた屋酒店にお任せしました
蔵は日替わりで出展、お酒を出してもらっています。
京都の人間の発想として、京都品川は東海道で繋がっていたり、品川にある食肉市場とのコラボなど、今後は品川の地域性、歴史と絡めたイベントにしていきたいです。機会があれば、京都、品川以外でもやります。
実はこのインターシティは20年間で過去1度しかイベントが行われていないそうで、もったいないと思いませんか?こういう場所では続けていきたいです。」
次回以降の品川を含め、今後の発展、変化の可能性もとても楽しみなお話ではないでしょうか。
このイベントは色々異色な部分があります。日本ワインのブースがあること、焼酎やビールも飲めること、前述のように京都しばり、、、らしさがたくさんあります。
フードブースのから揚げは絶品でした。そして、京都府北部出身の編集長からすれば懐かしい地名がずらり、丹後地方の魚介の缶ツマなどが売られています。「京都=京都市」でなくオール京都の設定は粋なはからいです。
「酒マニア向けでない」といいながらも、お酒好きの方が楽しめる、人気銘柄を集めたバーもあります。このあたりのバランス感覚もさすが。
もちろん、かがた屋酒店プロデュースのボトル販売もあります。
さて撮った写真も全て消えてしまいましたし、多くは試飲してませんが、初見の紗利含め数種テイスティングノートを
毛利酒造(福井)
紗利 五割諸白 純米大吟醸
やや濃醇で味ののりがよく、ほのかな甘さ、後口に軽いキレ、ふっくらとしてやや幅あり。二口目から飲みやすさが増す食中酒です。
紗利滓絡み 朧月
米由来の甘い風味はありながら、全体的にすっきりした飲み口。適度で細かい酸が全体を上品にまとめています。
小林酒造(栃木)
鳳凰美田 ワインセル
ワイン酵母を用いた酒。スパークリングワインと日本酒とリキュールを3つ足して割ったような、飲みやすくも複雑な風味。すっきりとした飲み口に、やさしく甘い風味、心地よい酸が全体をまとめます。タルタルソース&牡蠣のフライなどが絶好の相性とのことでした。
(ボトル画像はスパークリングでないヴァージョン)
鳳凰美田 芳 純米吟醸 生詰瓶火入
充実感があり、豊かで芳醇、たっぷりとした旨味がクセになります。「甘くても旨けりゃいいよね美田さま」。
中野酒造(大分)
ちえびじん 八反錦 特別純米 おりがらみ
2月に取材したばかりの蔵。濃すぎず、甘すぎず、飲みやすさを計算された酒。口当たりから余韻まで流れるようにゆったりとした、まさに「びじんな酒」の真骨頂。
品川駅前、平日夜ともなると場所柄近隣のサラリーマンを中心に凄い賑わい。各酒ブース前は行列が出来、初回としては出来すぎというイベント。皆さん楽しそうでした。
さて、本体ともいえる京都でのSakeSpringは今月末4/28,29開催。関西方面の方、行けるよというかたは存分に楽しまれて下さい!
http://taiken.onozomi.com/sakesp/
撮影データ全損という危機を助けて下さった仲間にこの場を借りて感謝申し上げます。
文:吉良 竜哉
イベント写真:Natsumi Satoさん、サカイさん
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