年々凄みを増して来ているフェルトンロード。私がこのワイナリーと出会ったのはおよそ8年前。

それまでドイツワインを中心にリースリングを散々飲んできた私でありましたが、世界の並みいる名門のリースリングを向こうにまわしても十分太刀打ちできるほどの、艶やかな甘みと旨みは衝撃的であり、それから常に気になる存在でした。

当時はリースリング以外のシャルドネ、ピノノワールに関しては若いものを試していたこともあり、少々荒さを感じるなど、リースリングほど心を動かされなかったが、何度も試飲をする機会に恵まれ、その度にシャルドネの舌触りの進化、そしてピノノワールの区画ごとにおける味わいの違い、鮮やかさを味わえます。

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特にコーニッシュポイントという川が迂回したところに突き出ている畑のものは、毎回のように質の高さが更新されていくようである。

今では3品種ともすっかり素晴らしさを表現し、世界屈指どころかトップグループの評価を与えるべきと思っています。

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残念ながら一般の愛好家もちろん、プロの中でも飲んだことがある人はまだまだ少ない現状もあり、この素晴らしさが十分に伝わっていないことはとても残念です。あまり売れて、手の届かないところに行ってしまっては、というような心配は置いておき、やはりこの素晴らしさは多くの方に知ってもらいたいと、提供されていた、ピノノワールの垂直を中心に、シャルドネ、リースリングの試飲全12種類本を全てテイスティングレポートします。

各ワインの詳細、参考価格はこちらをご覧下さい。

 

ドライ リースリング Dry Riesling2016

青リンゴのような瑞々しさを持つた香り。酸果実の細やかさ、ゆったりとしてふわりとして広がる。酒質、酸は、若干固いが、熟した風味が心地よい。余韻は整って伸びがあり、何とも美しい。甘夏柑の様な香味。

 

リースリング バノックバーン Riesling Bannockburn 2016

緑がかった淡いゴールド。クリーミーな香り。酸、甘みがどこまでも伸びやかな味わい。そこに乗っかるように軽い果実の甘みが感じられる。アルコールが9.5パーセントと軽めなこともあり、お酒というよりは飲み物として完成された旨味、香味がある。気を付けないとゴクゴクと飲み干してしまいそう。

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シャルドネ バノックバーン Chardonnay Bannockburn 2015

爽やかで緑の香り。奥に樽香りがほんのりとあり、穏やかなフルーツの甘み。しっとりとして、しみじみとした風合い。肩肘張らず、夕涼みにヒグラシの声を聞きながら、しっとりと飲みたい白ワイン。

 

シャルドネブロック2  Chardonnay Block 2 2015

エルムビンヤードのさらに単一区画のもの。ライム柑橘などの香り。少し黄味がかったフルーツの香り。熟した香りも。上のバノックバーンに比べると、少し黄色みが増して、南国のフルーツ、マンゴー、パインなどのフレーバー 。アフターに心地よい、軽い苦味と酸があって、全体を締める。ややボリュームを感じることもあり、秋以降に楽しむことができる。またはメイン料理との相性がよさそう。

 

ピノノワール バノックバーン Pinot Noir Bannockburn 2015

ピンクから薄紫がかかった明るい赤。鮮やかなチェリーやカシスの香り、しっとり甘みがあり、丸く香ばしさも少し感じる。スモーク感も出ている。少し酸化をさせ、開かせるとと口当たりが綺麗に。上品なまとまりのある酒質。

 

ピノノワール バノックバーン Pinot Noir Bannockburn 2011

ややピンクがかった淡い赤。ドライオレンジやあんずのようなアロマ。スパイスや細かいハーヴのノートに少し飲みごたえが増す。細やかで素直な旨味ながら、メリハリがあり、非常に複雑。

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ピノノワール カルバート Pinot Noir Calvert 2015

ピンクから茶味がかった赤。繊細でコンポートのような深い甘みある。香りに、軽くベーコンの様な肉香などが交じる。丸くやや厚みのある果実味をミネラルが締める。変化ボリュームを楽しめる。酸とミネラルが細やか。

 

ピノノワール カルバート Pinot Noir Calvert 2011

オレンジがかってきたなめし革から、ぶどう、ハーブなどのアロマを感じる。甘み、鮮やかさがあり、素晴らしい果実味。飲み頃を迎えており、細かく複雑な味わい。

 

ピノノワール コーニッシュポイント Pinot Noir Cornish Point 2015

淡い赤からピンク。丸みスパイスや香ばしさを感じる。艶やかな果実にゴージャスで細やかなピチピチとした旨みを感じる。

 

ピノノワール コーニッシュポイント Pinot Noir Cornish Point 2012
深みのある赤に、黒やピンクなどがエッジにかかる。ピンクペッパーや調味したソースのような深みがある、複雑なアロマ。艶やかで甘みある果実味を感じる。アロマはピノノワールの聖地とされるブルゴーニュ特級畑の中でも「ボンヌマール」や「シャルムシャンベルタン」のような、丸くて深みのある赤い果実。スパイス、酸甘さの調和、舌触りなどが完璧であり、余韻は「クロドタール」のように香ばしく、しっかりと残る。

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ピノノワール ブロックスリー Pinot Noir Block 3

酸があり華奢で細い酒質。淡く赤い色合い。特に細かいタンニンがまとわり、荒さが残る。まだ数年待つ必要がありそう。

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ピノノワール ブロックファイブ Pinot Noir Block 5

色素が薄い赤。細かいスパイス。かすかにドライフルーツなどの風味。艶やかで伸びがあり酸が細かく、ぴちぴちとしている。深い果実の風味が華やかに広がる。ほぼ飲み頃でチャーミングさとしっとり感を両立した、口当たりの良い赤ワイン。

 

 

 

 

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