「ひらないって知らない?」この一見自虐的で耳に残るなタイトルからも分かるように、どこにあるかはあまり知られていない青森県の平内町。

 

しかし青森県の地図をよく眺めてみるとわりと、わかりやすい場所にあります。青森は東西に2つの大きな半島(下北・津軽)が突き出ていますが、そのど真ん中、青森市の近く、遠慮気味に突き出た真ん中の半島。ここが平内町。

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この町には強力な武器とも言える、食材があります。成育帆立の日本一の産地なのです。

会の始めには、ホタテについての説明つき。ほんの少しホタテに詳しくなります。ホタテの泳ぎ方とか、あまり人の知らない知識なども教わります。

 

ホタテ自体は嫌いな人はあまりいないでしょう。といっても、食べ方は、バター焼きにする、刺身にする、干して珍味になっている、という範疇を出ないかもしれません。そんなホタテを、これでもかといろんな料理に作り変えできるのは、やはり地元を知り尽くしたこのお店をおいて他にありません→「青森PR居酒屋 りんごの花」。

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ざっとメニューを見てみますと、

ホタテの刺身、(平切り縦切り紐)と佃煮、きゅうりわかめとホタテの酢の物、ホタテ入りきゅうり味噌と生野菜、

ホタテフライ、貝味噌焼き(もちろんホタテ入り)、ホタテ飯、

ホタテ入りハンバーグ、ホタテの野菜炒め、ホタテの味噌汁

と10種類のホタテ料理を満喫。それぞれに合う日本酒は青森の日本酒のスペシャリスト「つじむら酒店」さんセレクトで6種ありました。あまりによくできた解説、相性のチャートなので、そのまま載せた上で私の感じた印象を添えます。

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以下ボトルの画像もお店のHPのものです。
ちなみに、お酒はリンクのHPでほとんど買えるようです。

 

<岩木正宗> 特別純米

とろみ、まろやかさがあり、コメの旨みが比較的と感じられます。アフターはスパイシーで幅のある旨み、昔ながらのしっかりタイプのお酒です。ただ古臭さ、アルコール臭さはそれほど感じません。

<駒泉> 純米吟醸 無濾過生原酒

香りがすっきりとしていて伸びがあり、口当たり優しく、ほどよく丸い口当たりです。ホタテのフライの中身が柔らかく、甘みがある部分を、お酒の穏やかさで、その旨味、食感を引き立てるという意味でも、ちょうど相性の良いお酒です。

 

<菊の井> 純米吟醸 華さやか

少しアルコリックでとろみ有り、フルーティーさも感じる酒質。甘みとともに厚み、心地よい酸も少し感じる。華やかでエキゾチック、ややボリュームあり。ナツメグが効いて、ホタテの旨みも効いたハンバーグでしたので、こういった、ややとろ甘系の日本酒がクセになります。

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<陸奥八仙> ピンクラベル 吟醸

ご存知八仙。過去の記事にも書きましたが、やはり口当たりよくフルーティー。柔らかでしっとり、しなやかでほっこりとした味わいを感じる日本酒です。広い層にお奨めできる万能型。

 

<華一風> 特別純米酒

フレッシュで通りの良い爽やかな香り。甘みというより広がり、厚み、ふくよかさで飲むお酒。しなやかさと、ゆったり感がありますので、みその繊細でいてしっかりとした旨みにうまく寄り添います。ホタテの刺身(縦切)にも食感が合い良い印象。

<白神> 純米吟醸 花吹雪55

香りがすっきりとして透明感があり、やや爽やかさもある淡麗タイプ。優しい辛さ、キレがあり、どちらかというと夏酒として楽しむこともできるかもしれません。ホタテと塩炒め、ホタテの佃煮には良い相性。合わせることはできませんでしたが、ホタテ味噌の生野菜と合わせてみても面白かったと思います。

 

今、平内町役場の青年課の方々は、ホタテの一大産地であることをPRする一方、移住促進の為に新築補助や子育て補助、医療費や保育の無償化を通じ、また季節ごとのイベントを打ち立てるなどして、どうやったら名前を知り、来てもらえるようになるかのあらゆる施策を打ち出しておられます。

9月にはホタテの祭典があり、「わんこそば」ならぬ、「わんこホタテ」などならではのもある様です。

こうやって、人、食材、自然、あらゆる面から平内という町を見てみると、さっきまで名前も知らず、どこにあるかも知らないといった人々が、急に親近感を覚えるようになりますし、私自信もも酒蔵めぐりの道すがら、ぜひ伺ってみたいと思うようになりました。

なにせ海も山もあって時間を忘れて過ごすには良いところ。キャンプをする方にもおすすめの場所だそうです。

 

青森のお酒も飲みやすいものが多くて魅力的です。前述の陸奥八仙はもちろん、今回出ていない中でも「豊盃」といった素晴らしいお酒、そして今では簡単に手に入らない存在となってしまった「田酒」など魅力的な銘柄が多くあります。今回は、季節柄「白神」が印象に残りましたが、どれも皆レベルの高いお酒でした。

 

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