10月30日、「日本版ワイン法」と言われる表示基準(*)が適用開始となりました。
実質、ワインの製造表示基準が定まっていなかった中、歴史的な改正とも言われています。
改正点のうち、消費者に関わる要点は主に3つ
①「日本ワイン」と呼べるのは、国内産原料(ブドウ)を使って国内醸造したものだけ
②産地(収穫地、醸造地)、品種、VTを表記するには、その内容を85%以上含む
③収穫地、醸造地の違いは明確にする
です。③を補足すると
川崎市で獲れたブドウを使って茅ヶ崎で醸造した場合、「カワサキワイン」又は「茅ヶ崎醸造ワイン」とは名乗り得るが、「茅ヶ崎ワイン」「カワサキ産ワイン」という表記はグレーになる。
(*)法ではない、あくまで基準なので、罰則はないが指導が入る。
カーニバルさんで行われた日本ワインのみの無料10種類も含む一般消費者向け試飲会。これは11月24日に行われる「Life with Wine」の告知も含めたもので、日本ワイン維新、又は日本ワイン元年とも言える今年、こういったイベントも含めて、ますます日本ワインの注目度が増すでしょう。
カーニバルの高橋店長がおっしゃっていたこともまさにそれ。
「日本のブドウで造ったものは”日本ワイン”として差別化することにより、高品質なものを安心して飲めるようになる。そして日本人が日本のワインを飲むことこそが、本当の価値になる。」
飲み手が増え、飲む習慣が定着し、日本ワインのシェアがもう少し増えていくこと。
そうすれば、日本ワインも歴史をつむぎ、文化として安泰になるでしょう。
さてこの日出されていた無料試飲10種類のうち、オススメの造り手を中心に、以下テイスティングコメントとともにご紹介しましょう。
1.ベルウッド ヴィンヤード デラペティ
キレがあり、ぱっつり、メリハリのある果実味。グレープフルーツの皮のようなフレーバー。魚介の鍋に合わせるなり、暑い日に飲むのに向くパンチのある酸。
2.ヒトミワイナリー ナイブラン
色づきが鮮烈な黄色で驚くほど。ナイヤガラの特有の種のような香りがそのまま出ている。見た目に対して味わいはクセなくすっきりとし、さっぱりと飲めるスタイル。
4.ダイヤモンド酒造 アマリージョ
ごく軽い酸とすっきり、さっぱりとした味わい。ドライで、甲殻類を彷彿とさせる香ばしいフレーバーがある。
5.塩山洋酒 SALZ BERG 甲州
果実味ややゆるめで、僅かに香ばしさがある。グレープフルーツのジュースの様な瑞々しさとさっぱり軽めの酸。クセなく全体的にまとまっている。
6.ダイヤモンド酒造 ロサード
アセロラのような香味。寿司のガリ(生姜)のようなフレーバーもある。口当たりの風味は僅かに甘く、華やかなフレーバーながら、味わいはもたつかず、小気味よく飲める。
8.Cuvee Ohno マスカットベーリーA
古樽の、熟成感にも似た複雑味と、少し厚みがある。酸が伸び、エキスの感じも軽く出ている。余韻の味のつまった感じがくせになる、不思議な魅力がある。
9.カーヴドッチ Milieu Rouge
酸がビビットで(はっきりとして)、フルーティーな口当たり。ボディーには透明感があり、果実味ののり方もバランスよく、さっくりと飲める。
10.塩山洋酒 ジャパニーズブレンド
リリース直後ということもあり、樽が少し勝ち、香味を支配している状態。があるが甘みと粉っぽさが残る。数ヶ月おけば徐々に緩和されるはず。果実味の深みとコク、まろやかさがある。
Life with Wineにも、ご都合う方は是非ご参加ください。
https://love-wine.jp/wineevent/tokyo/life-with-wine/
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