東京新川の今田酒店と新潟のわたご酒店が主催する「日本酒。イマ、ココ。」というにお邪魔しました。東日本中心に15の蔵が集まり、一部、二部それぞれ100名が集まるイベント(二部ともチケット完売)。

参加する側にとっても適度な規模感、途中ミニトークショーが行われるなど、自由な雰囲気でアットホームなイベントでした。参加していた酒蔵の担当者もかなり若い方が多かったです。

 

当方の主目的は羽根田酒造の酒の味を確かめるため。そのほか特に気になった蔵計4つを中心に6つをご紹介。

雪の茅舎、北光正宗、仁井田本家、賀茂鶴の各蔵は今まで飲んだことがあったので今回は試飲せず、あとの5つは時間が足りませんでした。

 

>羽前白梅 羽根田酒造(山形県鶴岡)

昨年取材に行ったばかりの蔵で、規模は小さいが山形最古の名門。昨年から蔵元の息子で専務の成矩さんが杜氏に就任。新しい酒も造り始めた。他では固い酒という評判があったが透明感があり、緻密でどれも驚くほど飲みやすさと細やかな旨味を持っている。また、燗上がりするという触れ込みがあるがそれはまさしくその通り。

 

尾浦城

(燗)硬さと奥行き、僅かにふくよかさと細めの骨格があり、酒臭さも出ず緻密で飲み飽きない。炙りものによく合いそう。

雪女神 純米大吟醸

成矩さんが新たに造りはじめた酒。メロンマスカットのような香味、口当たり軽い甘み、細かくコメの旨み。透き通る様な酒質、緻密さ、後口までダレない骨格のある酒。

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山廃純米

山廃らしさというより香ばしさが出る。口当たり重くなく、サラリとして透明感のある酒。夏でも飲める印象。舌の奥でかみしめるような細かさがある。

 

にごり酒 純米吟醸

重くも甘くもない。後口にほんのりと幅と酸が出る。そこからじわりとした旨味。舌触りのざらつきなどは気にならない。派手さはないが充実感がある。

 

 

 

>かたふね 竹田酒造店(新潟県上越大潟)

新潟の酒というイメージを真正面から逆手に取った濃醇な酒を醸す蔵。炭濾過もせず中華やエスニックにも似合いそうなフルボディー感のある酒は、新潟という枠を退けても稀有な存在。副杜氏の竹田春毅さんいわく「そういう(エスニックに合う等の)評価は頂きますし、そう狙って造っているところもある。」との事。

 

純米吟醸
硬さや味ののりがあり、この日の中でも最も飲み応えがあるタイプ。甘みは抑えめながら、艶やかで骨格をしっかりと感じる。

特別本醸造

ぬかの様な香味から、発酵食品系の旨み味にも少し出る。燗でも冷やでもアクセントをつけられそうなお酒。後口のピリピリ感があり、刺激的。僅かにパインのような後味も。

 

純米生 Special

甘酸っぱさに柚子こしょうのような香味が混じる。かなり手の込んだ洋食にも合わせられそうな、華やかかつ複雑なキャラクターを持った酒。

 

 

>白龍 吉田酒造(福井県永平寺)

最年少の女性杜氏吉田真子さんが醸す酒は、特に低精米ものの香味、味わいが面白く、全体的に米の味わいが前面に出た酒といった印象。

 

特別純米

コメの旨みストレートに出る。甘みもほのかで適度、丸さと奥行きがあり、懐の深い印象。

 

純米吟醸

口当たりの丸み、つややかさから、良い意味での適度な雑味とコメ感がうまく出ている。ものが食べたくなる酒。

 

番外山田錦70%

(冷)クリーミーで上品な香ばしさ。味もクリーミーで後半にかけて香味が広がるもののクセ、イヤ味がない。味わいの深さを感じられる酒。

 

(燗)炊いた米の香りが強く出る。穀物のコク、酸のまろやかさがあり、アタックの香りの厚みの割には飲みやすい。

 

純米 懐古酒 旭泉

山廃ではないが、山廃の様な甘酸っぱさ、酸の乗った旨味がぐっと広がる。深みはあるが幅というよりは締まった筋肉質な酒質を感じる一本。

 

 

 

>神雷 三輪酒造(広島県神石高原)

広島の奥まった土地で醸される。標高500メートルの軟水を使うため清涼感があり、伸びやかな味わい。そして細かすぎず、それぞれの酒に個性が光る。あえて酵母は同じものを使うそうだが、造り分けの面白い蔵。

 

じゅうさん・と(アルコール度数13度)

酸細やかでフルーティーさが前面にでる。タッチは甘酸っぱいが、比較的落ち着いているので、アルコール15度の酒を常飲している人でも飲みやすい。

 

純米 夏生原酒

(低温貯蔵3カ月間、―7度で貯蔵した酵素残したコクが出る酒。)
口当たりの含み香、丸さが印象的。その後酸味の通りと旨みの出方も良い。
比較的味付けがしっかりした料理か、〆の一杯にもってきても良い

 

純米 青ラベル

(燗)ジンジャーのような風味、通りがよく夏に飲める。辛みにやや清涼感、細かい旨味があり、バランスが非常に良い。白麹を使うわけではないが酵母特性で白ワインっぽい味わいが出るそう。

 

純米吟醸 黒ラベル

細やかさ軽い酸味、カプロン酸エチル由来のマスカットのような香り。穏やかな甘酸っぱさ、華やかさ、細やかさが出て酸の硬さが広がる。燗も美味ではないか。

 

 

 

大盃 牧野酒造(群馬県高崎)

特別純米 吾妻玉苗

甘酸っぱく余韻がパインのような丸い果実感と熟れた酸味、軽いキレがあるが全体に辛さは感じない。

 

マッチョ 純米

細マッチョ感は少しあっても、力で押すタイプではなく、後半は涼やかでゴリゴリ感は感じない。

 

純米大吟醸 ブラックラベル

痩せて引き締まった口当たりながら、同時に凝縮したコクを感じる。比較的メリハリがはっきりした酒質質で、汁物か脂っこさのあるものに合わせたい。

 

 

寒紅梅(三重県津)

プロトタイプ M(酵母M310使用)

マスカットカスタードのような甘みがある。開いていてつるりとしたモダンな酒。ストレートでアクセントが少ないので飲み続けるには少し甘みがでる。

 

プロトタイプ N(7号酵母使用)

酸が感じられ、キレ、引き締まりがあるのもMとの違い。ややストレートでフラット、フルーティーさが出る。

 

 

規模の小さな蔵は、造りのこだわり、コンセプトを聞いているだけでも楽しいですね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

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