第4回ワインの遊び場とは?
日本酒とワインの会を毎月交互に開催。初心者が知識ゼロから、学ばなくてもワインを楽しむ方法をお伝えするシリーズ4回目。今回は夏らしく「緑の品種」の特集でした。
どのように夏に飲むワインを選んで楽しむか、会の当日にお伝えしたことを中心に、参加されなかった方にも一部ここで解説しましょう。

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<夏にぴったり緑の品種って何?>
そもそも「緑の品種」とは何なのか?から説明しましょう。実はどこを調べても「緑の品種」、という定義があるわけではありません。私、編集長が勝手に決めたものであります。
しかし区分けとして夏向きで爽やかな品種という共通項があり、しかも品種名が「ヴェルディキオ、ヴェルナッチャ、ヴェルメンティーノ、ヴェルデホ、グリューナー・ヴェルトリナー」と名前が皆「ヴェル、、」という片仮名がつくという、分かり易いおまけ付きなので、このグループ分けを利用しない手はありません。

緑の品種とはイタリア語の「ヴェルデ」(緑)から派生したと考えられるヴェルディッキオと偶然「ヴェル、、」から始まるものとに分かれますが、これだけ一致するのは興味深いですね。
緑の品種とは言っても、ブドウの皮が特段緑なわけでも、もちろんワインが緑色をしているわけでもありません。(一部軽く緑がかった色のものがありますが必ずしもでもありません。)
この場合は、あくまで緑の風味と捉えてください。
① ミント、ハーヴ、ライムなどの柑橘の風味がするもの。
② 基本的にステンレス発酵、熟成で収穫から半年、1年ぐらいでリリースされ、フレッシュさが特長。
③ ヨーロッパの地場品種で海沿い、又は川沿いの産地が多く、ミネラルにメリハリがあるもの。

この特徴からも夏にはぴったりなわけです。
ちなみに、今回の比較試飲(以下)でも紹介した「ヴィニョ・ヴェルデ」はこの特徴をそなえたワインですが、あくまで品種名でなくワイン名です。これだけ少しタイプが違います。

 

<品種の名前を覚える前にコンセプトで分ける>
ではどうしてこの品種を取り上げるのか、もちろん理由があります。

ワインというのは「楽しむためには覚えなければいけない」と、どうしても勉強から入ることを余儀なくされてきました。もちろん勉強した方が楽しむ力量や余裕は生まれます。しかし同時に勉強した白しか楽しめないとは思いません。もっと簡単なアプローチを我々がプロがご提案しなければいけないのです。

勉強から入るとどのような弊害が出るのか、端的な例を挙げるために、あえて少しだけ「勉強」にお付き合いください。
世間一般で言われている白ワイン用の品種、白ブドウで覚えなければいけない基本品種を比較で見ていきます。
以下品種名と、それぞれの風味の特徴です。
ソーヴィニヨンブラン 緑
リースリング    黄色
シャルドネ    水色(青)
これが世界的に知られる三大品種のと、そのブドウの個性、特徴です。
この3つと品種固有の風味(色で例える特徴)だけを覚えるれば良いので、これだけ見れば簡単といえば簡単です。
しかしこの3品種はまれあまりにも世界中いろんなところで植えられているブドウなので例外が多過ぎるのです。つまり夏に爽やかに飲める緑系統のソーヴィニヨンブランを、知識がない段階で皆さんがワインショップでランダムに買われると、樽を使っていたり熟成感があったりで「必ずしも緑でない」「フレッシュでない」ないことが多いのです。
私は産地、品種、造り手ありきのワインの選び方ができる、愛好家マニアと全く別のアプローチのワイン選びの法則があるべきだと考えています。それこそが食べるもの、自分の気分に合わせる、シチュエーション別の選び方なのです。

せっかく覚えたものでブレが出るよりはきちんとキーワードさえ覚えてもらえれば誰でも選んでハズレがない基準とでもいいましょうか。ワイン選びのワード検索みたいなものなのです。
ですので、たくさん覚えたくはない人ほど、三大品種は一旦おいて、振れ幅の少ない品種や産地を、効率的にメモしておく事をおすすめします。

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<品種かワイン名にヴェルさえつけば夏に無敵!選び方と楽しみ方>
そこで私が提唱しているのが夏は「緑の品種」を飲みましょう、ということです。メリットは
①地場品種であちこちで造っているわけではないので、味にブレが少ない、
②モノセパージュ(品種単独)のワインが多いので、ラベルに書いてある=選ぶ際に楽
というところです。

語源からしてヴェルがつくものはイタリアのものが多いですが、スペインの「ヴェルデホ」やオーストリアの「グリューナーヴェルトリナー」などほかの国のものもあります。しかもこれらのワインほとんどの場合手ごろで買え、2,500円までことが多いのが特徴です。

 

緑の品種を楽しむにおいて重要なお話しをもう一つ。夏に楽しみたいフレッシュな白ワインまたはスパークリングも含め、小さなグラスで楽しむ事が重要です。やはり夏場は飲む時の温度キープが大切です。どんなにクーラーで冷やしていてもグラスに注いだ途端にどんどん温度上がっていきますので、少なめに注いで飲みながら、こまめに注ぎ足すのがフレッシュなまま楽しむ一番の方法です。

 

<4種類のテイスティングと料理との相性>
さてこの日のイベントでは和食、洋食、あらゆるものに緑の品種を合わせてみました。もちろん四種類あれば四者四様なので色合いも味わいも若干違っていましたが、どれも総じてアルコールの高さを感じないフレッシュ感がある。食事と合わせやすい引き締まった適度な辛口、という共通点を持っていました。

 

1.ポルトガル ヴィニョス ボルゲス社 ヴィーニョヴェルデ

実はこの猫ラベル、ワイン関係者なら見たことがない人がいないほどの有名なワインで、比較的多くのお店に置いてあります。微発泡ですっきりとバランスよく、複雑味が無い代わりに真夏の酷暑でも飲めるストレートな味わいが特徴です。
この日は、生ハムのサラダにもあいましたが、それ以外にも冷奴枝豆でも飲めるのが日本の夏向きです。

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2.イタリア イル モルティチェッロ社 コッリ ディ ルーニ ヴェルメンティーノ
イタリアサルデーニャ島やリグリア州等西部海岸沿いで栽培の多い地場品種。ハーブやワサビのような軽いフレッシュさ、苦み、塩もなどアクセントになるのが特徴で、特に塩味ベースのた野菜や鶏肉、オリーブオイルを使った料理には問題なく合います。単体の味の派手さはない分、究極の食中酒と言えるのではないでしょうか

 

 

3.ポルトガル ヴィニヴィオ社 ヴィーニョヴェルデ
1、と違ってやや上級タイプのヴィーニョヴェルデ。このタイプのものがポルトガルの外の市場でも徐々に注目され始めています。少し高いといっても2千円前後ですが、味わいの深み、適度な骨格、爽やかに広がるフルーツのフレーバーなど、ワイン単体としても楽しめます。この日ガスパチョに意外と合いました。この季節皆さんがよく召し上がる、焼きそば、たこやき、お好み焼きなどの粉ものにも負けない骨格とフレッシュ感を持っているため面白いのではないでしょうか。
重いわけではないのですが、適度な密度もあるので、ロースとビーフでも意外と負けません。

 

4.イタリア サルタレッリ社 デルヴェッキオ カステッリ ディ イエージ
デルヴェッキオはまさしく緑の品詞の本丸ともいえる品種のひとつ。メリハリがあり引き締まった後に柑橘のフルーツフレーバーが広がり、ミネラルも適度で鮮やか、完成度の高いワインです。今まであまりやったことがなかったのですが、この日は漬物とも合いました。まさに夏に万能の白ワインではないでしょうか。ただ履歴は3のヴィニョーヴェルデとはちょっと違い、ソースというよりは塩みや柑橘の味付けの料理と合いそうな気がします。

 

 

史上最も早い梅雨明けで、今年の夏は長く熱い日々が予想されます。こんな夏は緑の瀕死のワインと夏酒でうまく乗り切りましょう。
夏酒といえば7月13日金曜日夜「おしゃれ酒3回目」が開催されます。今回の「学ばないワインの遊び場」同様、知識も身につき、飲み比べも出来てお腹いっぱいになります。
こちらの方もまだ参加募集してますのでぜひいらしてください。

第3回今熱い!おしゃれ酒との出会い場with日本酒ナビゲーター「夏酒飲まNight!」詳細

 

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