今回で6回目を迎える「しんゆり日本酒の会」。
今回初めて取材をしたのですが、参加21蔵でイベントの時間も2時間半あり、客数も3百人余りであまり入れすぎず、少なすぎず規模感がちょうど良い印象です。
イベント開始してすぐは各ブースに列などで出来ていましたが、時間とともに緩和され、比較的ゆっくりと蔵元と話したりできるイベントでした。こういったアットホームなイベントは参加者側も気持ちよく回れることでしょう。
極めつけはイベント残り1時間のところから始まった大プレゼント大会。30本ほどの日本酒や食事券など協賛のプレゼントが用意され、入場券の番号抽選で当選者が次々と発表されます。
終盤で試飲も落ち着き参加者たちはほとんどがその抽選会の方に釘付け。蔵元たちもほぼ店じまいと談笑などが始まります。他にない手作り感と斬新さががとても面白い印象でした。
以下17種類を試しました。今回は印象に残ったものに○、特に秀逸だと思ったものに◎をつけました。
<秀鳳>
夏限定 吟醸生原酒
ハーヴやハッカなどきれい青みなどを感じる、清々しい夏酒。余韻はミントやスピリッツのようなドライな余韻。
<AKABU>
◎純米吟醸 山田錦
丸み、やや甘み、ふくらみを感じる味の乗りがある。余韻には和のワサビのような爽やかな酸が感じられます。
○純米吟醸 雄町
意外なほどすっきりとして雑味がない。軽いキレ、辛みが出る以外フラット。山田よりだいぶ穏やかながら、まとまりがあって美味。
<鳴海>
夏純米 直詰め 生酒
香りは広がりあり、フルーティーながらピチピチ感が強く、メリハリ感があり、かなりビビットな印象。
<百春>
美濃囲い 美濃錦 純米無濾過生原酒 G酵母
甘みが強く舌にまとわりつくがクリーミーさ、柔らかさがある。返りにごく細かい酸などアクセントもあり、バランスが取れている。
<誉池月>
○純米 生原酒 佐香錦
辛めでキレがある。痩せているわけではないがやや固め。味わいにも集中力があり、口当たりの外向的な印象と引き締まった辛旨みが共存する。
<伊予賀儀屋>
○清涼純米 SEIRYO 花火
フラットで滑らか、余韻に若干白味噌のような酵母由来の風味、柔らかい余裕が感じられる。
(下の写真左側は、首藤さんの弟さん。イケメンで知られるお兄さんとは違った若々しさ、親しみやすさのある方ですね。)
<恵心>
◎純米大吟醸 五百万石
寅美と華やかさすっきりとした甘みがあるが、大変細かい味わいで穏やか。味の開きはあるが緻密で上品、印象に残る味わい。
○君の井 熟成7年
軽く黄味がかった色づきがあるが、ひね感、古さはあまり感じない。細かく香ばしさがある。
<豊香>
夏 純米吟醸 辛口 生貯蔵酒
すっきりとしてチェイサー代わりになりそうな位フラット。酷暑でもすっきり飲める、透明感あふれる夏酒。
<福田>
◎純米吟醸 山田錦 活性うすにごり
メロンマスカットというよりもスイカのようなアロマ。ごく細かい気泡で辛口。すっきり飲めくせになる口当たり、伸びがある。
<一白水星>
○おりがらみ
甘み抑えめ、旨みがしっかり感じられ、飲みやすさと充実感が両立した酒。
純米吟醸 愛山
甘み、キレ、苦味が両端にふっと出る。メリハリがありながら飲み心地、充実感も感じ、かつアルコール感をあまり感じない。
◎純米吟醸 雄町
米を磨く良さ、価値をダイレクトに感じる透明感。ミントの様なアタックからの伸びあがり、風味が良く稀有な透明感を持ったお酒。
<五十嵐>
○純米吟醸
うまみと充実感、ぴりっとした後味がある。フルーティーでたっぷりとした味だが甘くはない。これからますます注目度が上がりそうな銘柄。
夏純米
セメダイン香が少しありながら許容範囲、旨み、幅と共に華やかさがある。すっきりとしてジューシーさも感じる味わい。
<西条鶴>
○無濾過 純米
他の蔵に比べればややクラシカルな味わいながら、雑味、古臭さ、アルコール感はそれほど感じない。充実したコメの旨みがある。
まだ行かれたことが無いか方は、次回以降是非!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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