ある会社のワイン愛好家が集まったグループで、日本ワインの地域別トーナメントが行われて早9ヶ月。この日決勝戦が行われました。
決勝のカードは「長野県対北海道」。商品の選定を一部お手伝いしたこと、そして1回戦から全てのカードに参加させて頂いたことなどもあり、非常に思い入れの深い会であり、終わってしまうのは名残惜しい気もします。
しかしながら、この日はそれぞれ5種類ずつのワイン10種類飲み比べ。どちらがいいか決めかねるレベルの高い内容で、日本ワインの「トップ」を知る貴重な機会でもありました。

前回までの対戦の経緯

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<ルール>
5番勝負:「泡」と値段別「白」「赤」各2種の順序で、それぞれ同時に2杯ずつを提供。
テイスティング後に「好きだった方」に一人1回挙手、得票の多かったワインを勝ちとする。

以後表記するのは上段が長野ですが、当日は当然どちらが長野で北海道かも含め、銘柄を伏せ順番もランダムに提供されました。

銘柄、VTの後の数字が得票数、◎が各対決の勝者です。

さて、いよいよ始まりです。

 


五一ワイン スパークリング メルロロゼ   x8◎
アセロラの香りや桜、バラなどのすっきりした香りのちに桜餅、アンズのような風味もする。
程良い吟醸の風味で、余韻に塩味も感じ、さっぱりとして、軽くビターな風味もある。人参のラペ、ブロッコリーとも喧嘩をしない。食中酒として万能型。

ドメーヌ・モン モンペ 2016  x3
穏やかで若干フォキシーフレーバー(青さ伴う香り)が出る。レモングレープフルーツの風味がわずかに出る上に少しラムネのような風味も。キレと、塩が強めに出て、余韻はすっきり、酸は上がる。
食事と合わせるとキレがあり、辛すぎて食材の味を抑え付けるイメージもある。

 

白3500円まで
楠ワイナリー シャルドネアンウッデッド 2015  x2
白味噌やゴマのような風味。端にに香ばしさがある。酵母っぽい風味と、軽い苦味が出る。余韻に甘夏やはっさくなど和の柑橘の風味もある。ポテトサラダとの相性がとても良い。

中沢ヴィンヤード クリサワブラン 2015   x11◎
香りにはオイリーで軽くバターやオレンジっぽさを感じる。厚みがあり、アーモンドのような風味も少し出る。中心の味わいはパインのようなややトロピカルな、複雑で豊かな風味。

(グラス写真は左楠ワイナリー、ボトル写真は左右逆)

 

白3500円-7000円
ヴィラデスト・ワイナリー ヴィニュロンズロンズ・リザーヴ・シャルドネ  x5
リッチで複雑、こなれて丸くなってる。ナッツやパインの様な風味がある。余韻は長いが、広がりに短調さを感じる。その分酸の旨味が出ているところは食中酒として好感が持て、まったりとしてポテトサラダには絶妙の相性。

北海道ワイン 北島ヴィンヤード ケルナー 2014  x8◎
トマトのヘタやハーヴ他みずみずしい香りが出る。酸はしっかりとして、切れというよりはすっきり感が残る。味わい、旨みはややこもり気味で、その分熟成能力はあるかもしれない。シャルキュトリー、特にボローニャソーセージなどの塩、旨みと合う。

(グラス写真は左ヴィラデスト、ボトル写真は左右逆)

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赤3500円まで
安曇野ワイナリー メルロ 樽熟成  x8◎
ベリー中心の風味、わずかにチェリーや細かいスパイスのニュアンスも感じる。王道のボルドー系品種の品のある青さを伴った伸びのある風味。特に酸味の伸びが良い。ドライながらまとまりのある味わい。ピッツァに併せると青みが浮くが、これも生ハムとは好相性。

ドメーヌ・スズキ トモ・ルージュ 2016  x5
くすんで若干の還元香がある。ジャムなどカシスのフレーバーが濃縮感を伴ってしっかりとある。甘く澄んだ果実味に、塩み、土っぽさ、かすかにプラムのような風味など複雑に交じり合う。ピッツァに併せると、塩み、旨みが引き立つ。生ハムも余韻の返りが良くなり相性が良い。

(グラス写真は左安曇野、ボトル写真は左右逆)

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赤3500円-7000円
城戸ワイナリー カベルネ・ソーヴィニヨン 2009  x7◎
けものやベーコン、ウスターソースなどの風味。わずかに干し葡萄のニュアンスも出る。熟成感がわずかにさし、余韻もも長く香ばしい。イタリアのスーパータスカンスタイルの濃縮感、コクがある。

ドメーヌ・タカヒコ ヨイチノボリ・キュムラ 2011  x4
アーモンドや淡いプラム、ドライベリーの風味。ビオっぽさ、出汁の風味も少しあり、華やかな分、酸に旨味がある。ただ全体の風味が広がるのに対して、味わいは若干固いまま。

(グラス・ボトル写真は左ドメーヌ・タカヒコ)

<総括>

今回の各5本は、いずれもレベルが高かったですが、特に赤白は素晴らしく、赤の計4本は世界に誇ることが出来るレベルといって過言ではありません。
実力が拮抗する中で、白は長野シャルドネ勢のボリュームと良くある安心感に対し北海道のドイツ系品種中心の味の細やかさ、舌さわりの良さとバランスが人気を博した恰好です。
一方赤は北海道が奇しくも自然派タイプで深み、複雑さをもちつつストライクゾーンが狭いところに、長野のボルドー系品種の欠点の少ない、王道の味わい、完成度が上回った結果と言えます。
決勝に限らず、今までの対決でもスパークリングがやや弱いのが日本ワインの現状と言わざるを得ません。決していいものが無いわけでは無いのですが、値が安くかつ数が多い県、地方となるとなかなか少ない。
これさえ克服すれば日本はほぼワイン一流生産国の仲間入り、、、あとは樹齢、新規ワイナリーの経験値、生産量増加のみが表向きの課題です。
個人的にはこのシリーズでドメーヌアツシスズキにはまりました!

ということで、決勝戦は3対2で

長野県ワインの勝利!優勝でした!!

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(ほとんど読んでらっしゃらないかも知れませんが)長野ワイン関係者の皆様、おめでとうございます!

また、この様な素晴らしい場を企画し、毎回お招き下さったTGGJWCの事務局はじめメンバーの皆様にもこの場を借りて感謝致します。

そして、この会を支えて下さった、ラビットピットの山口オーナーシェフもありがとうございました。
http://rabbitpit2012.wixsite.com/rabbitpit

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この地域対抗シリーズは終わってしまいましたが、この会でしばらく充電の後新たなシリーズも始まるような話もあり、今後も注目していきたいですね。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

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