日本ワインの経験地を上げるために、色んなイベント・試飲会を物色している当編集長ですが、小売店レベルであれば、ちょくちょく有料でまとめて種類を飲めるものがあります。
タイミングが合って、以前より興味があったウィルトスさんで、日本ワイン試飲があるとの事、行ってまいりました。
ウィルトスHP
このお店は、フランスワインの販売など、日本ワインだけ置かれているわけではないのですが、店主がこまめに生産者とコンタクトを取っておられるのが分かる、的確で充実した解説、資料を頂きながら味を見ることが出来ます。
他にも、食材をからめたり、開催するイベントの数は非常に多いようです。
さて本題、今回10種類飲み比べでしたが、昔から日本ワインを牽引してきた老舗から、最近注目の生産者まで、バランスの良い出品。やや自然派タッチのアイテムが多かった気がします(強烈なクセがあるようなものは皆無でした。)
すでに当サイトでも、日本ワインのレベルは海外に劣らず、、、などと散々書いてきたので、レベルが高い話は割愛します。今回の中でも蔵王ウッディファーム&ワイナリーのカベソーなど、輸入ワイン信奉者に飲んでもらいたい位です。
今回特筆すべきだと思ったのは、日本ワインの幅、レパートリーの広さです。一昔前の、樽かすっきりの甲州、ベリーA、ちょっとリッチなシャルドネ、位の4択だった頃からは考えられないくらい、品種も醸造のアプローチも色んなものが出てきています。
そういった意味で今回、色々な面白い、新しい味わいの日本ワインが多く入っていたことで、「これだけ色々あれば、お好みのもの見つかるでしょ?」と言い易くなったと思うのです。
では実際に味見した10種類のワインです。
<ドメーヌ ナカジマ> ペティアン ナチュール ロゼ 2017
巨峰を用いた微発砲
軽い苦味を伴いながらも、すっきりとした味わい。とても風味が細かく、飲みやすい万能型。前菜、和食全般と合わせられるでしょう。
<オサワイナリー> ROSA 2017
キャンベルアーリー、ツヴァイゲルトレーベ、ピノノワールを用いたロゼ
塩味がしっかりあり、梅、レモンのエキスのような凝縮した風味。さっぱりとしてアフターの抜けが良く、残らない。暑い時期にも楽しめそうです。
<奥野田ワイナリー> 奥野田ラマート 2016
甲州主体
クリーミーな香りとはうらはらに、後口はきゅっと引き締まる。梨のしゃっきり感の様な風味がある。花梨ジャムの風味や塩み、苦味も伴って、立体感とアフターの心地よさがあるワイン。
<カーヴドッチ> もぐら 2017
樽発酵のシャルドネ
青りんごやライムなどの青みのある果汁などのジューシーさがある。返り香に香ばしさやリッチなフレーヴァーもあるので、立体的なワイン。カマンベールチーズと合いそうな気がする。
<仲村ワイン工房> シュナンブラン 2016
塩みがアタックに僅かにくると思いきや、アフターにもしっかり残る。ロワール、南アなど海外のシュナンブランの様な甘いコクも感じられ、ボリュームがある。
<オサワイナリー> I 2015
シャルドネ、ピノノワール、ケルナーなど7品種のアッサンブラージュ
ややこもったフレーヴァーの中に、りんご、洋ナシ、蜜のようなフレーバーが複雑に混じる。これも塩みが感じられ、まろやかで複雑な味わいで、緻密ながら深みのあるワイン。
<ドメーヌ ヒデ> ソール 2016
メルロ主体、若干マスカットベイリーA
丸さ、酸があり、すっきり、しっとりとした中に優しさがある。メルロらしい柔らかい味わいを持った一本。
<蔵王ウッディファーム&ワイナリー> カベルネソーヴィニョン 2015
ローストした風味やビター感があり、とても深み、複雑さがあるワイン。上質なミネラルも伴っているが、全体に硬さは感じられず、今飲んでも充分に楽しめる。
10ヶ月前に同じものをワイナリーで試したときよりも落ち着き始めており、この先も楽しみ。
<仲村ワイン工房> 大阪メルロ NV
ブラムの風味や塩み、後口に程よい甘みが残る。しっとりとまろやか、そしてそして果実の瑞々しさが出るのがこのワインの特徴。
<ファンキー シャトー> ピノ ノワール 2015
果実の赤い風味、涼やかさ、そして熟した酸と旨みが出ている。
固くなくアフターの抜け良いミネラル感も心地よい。フレッシュさと適度な骨格を兼ね備えたワイン。
オサワイナリーが面白いな、そして仲村さんは相変わらず美味しいと思いました。
もちろん奥野田の方の中村さんも負けずにいいお味でしたが。それにしても、少し寝かせただけでウッディは凄い、、、
今後もウィルトスさんのイベント・試飲会はフォローしたいですし、当サイトでもご紹介しようと思います。
そして、GW5,6日は、また別の日本ワインの名店、遅桜さんのイベントもあります。
https://www.facebook.com/events/401614823637408/
こちらも、今の日本ワインの幅が、充分に満喫できそうです。ご都合つく方は行かれてみてください。(編集長は6日に伺います。)
最後までお読み頂きありがとうございました!
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