今年で3回目となる六本木ヒルズでのCraftSakeWeek。当サイトでは2回目の取材。
4日分レポート書く予定ですがまずは前半、3日目の北信越編と6日目の関西編を順にレポートします。
まずは行ったことがない方の為に簡単にイベント概要を。4/20-4/30の11日間、各日テーマごとに10蔵が出展。蔵元から説明を受け、各蔵3種類の酒を楽しめます。
参加するにはまずスターターキットの購入が必要。3500円でイベント期間共通酒器と10枚のコインを交換。追加分1500円10枚、5000円3800円などで交換します。お酒はグレードによって決められたコイン枚数に従って交換、エスキス、wakiya、くろぎといった普段イベントに出てこないような名店の料理も、このコインで購入できます(店は開催日によって3パターン)。
出展蔵、飲食店など詳しくは公式HPコチラをご覧下さい。
http://craftsakeweek.com/rh/index.html
ここから3日目(4/22日)
開催日3日目は日曜日ということもありテーブル席がほぼ満席になるほどの人で賑わいました。
この日は北信越のお酒ということで、どこも甲乙つけがたい人気を誇る、10蔵が出展。
やはり全体的に綺麗で伸びのある細やかなお酒が多かったのが印象的でした。
各ブースほぼまんべんなく列ができていましたが、特に人気があったブースは黒龍でしょうか。
レストランブースは中田氏厳選の 5店が出店していましたが、これだけのレベルの料理がイベントで味わえるというのは奇跡といっても過言ではありません。値段(コイン枚数)でどうしても敬遠されているようで、利用するお客さんがやや少ないのは残念でした。
器も安っぽさが出ないように紙という素材の中でも考え抜かれています。味の再現力も申し分なく、レストランのコースの前菜だけテイクアウトしたかのような贅沢さがあります。頂いたものは後ほど、どの酒に合うかも含めてコメントを。
加茂錦酒造 (新潟)
加茂錦 荷札酒 黄水仙 純米大吟醸
穏やかで爽やか、みずみずしく、ほんのりと熟した旨みが出ます。大人のアスティスプマンテといったところでしょうか。
桝田酒造店(富山)
満寿泉 純米吟醸
口当たりの軽い甘みからとろみと乳酸系の旨みに移る。余韻に目立つキレ(辛み)はないものの、甘みは後に残らずすっと引く。全体的に穏やかな味わい。
旨味が凝縮したものや、海苔などとの相性が良さそうです。
大信州酒造(長野)
大信州 純米吟醸スパークリング
ガス感があり、しっとりと穏やか、ややクリーミーな味わい。甘みも微細で柚子など柑橘系との味の味わいとの相性が抜群。後述のエスキスのジュレや塩味クリーミーさにも合う。
酒千蔵野 (長野)
川中島 幻舞 純米吟醸
(出された温度が残念ながら少しぬるかったのですが)さっぱりとしてのかな酸、ほっこりとしてやや甘味が旨みにがなっています。もう3,4度飲んでいますがいつ飲んでも安定したたっぷり感、満足感を得られます。
黒龍酒造(福井)
黒龍 吟 十八号 吟醸 生貯蔵酒
ライチ、八朔などすっきりとした果実香。甘すぎず辛すぎず、わずかに切れるも全体的にスッキリ飲みやすい。余韻に返りの香味もあり、細かな旨みがじわりと緻密でしかも強く、どこまでもそのアクセントを堪能できる上質な酒。柚子やポンカンなどの柑橘系の風味と合いそう。
加藤吉平商店(福井)
梵 純米大吟醸 三割八分磨き
すももや若干乳酸系の香り。軟らかく丸く、甘いやや幅がある。だれずにさっと引き、緻密な旨みを感じます。柚子などのの風味が広がる、すっきりした余韻。
—イートインブース—
ESqUISSE(エスキス) リリシスム アスパラ
白アスパラのシャキシャキ感やジュレの酸と旨みで、華やかな一皿。爽酒、薫酒系ならどんな酒でも合いそう。
La Barrique Tokyo 十種の野菜のテリーヌ
テリーヌソースは濃厚なソース、あらゆる食感の野菜が入っていて、いろんな味の酒と合わせられます。軽く香辛料が入っているのか、幻舞の甘みと合います。
こういう、リッチテイストのイベントなので、お酒、フード以外のブースも豪華です。
去年同様酒器の販売もあったのですが、高級感がましておりました、、
誰かが買う、という前提で売っているのでしょうね。右の可愛らしいのが安く見えてしまいます、、、買えませんが。
ここから6日目(4/25水)
開催日6日目は平日水曜。14時ごろまではさすがに参加者もまばらでしたが、40-50台の客層中心で、親子連れも見受けられました。9月発売キットの鶴梅を使った、キットカットが発売されるそれに当たり、試食会を兼ねたプレスリリースがありました。
クラフト酒代表の中田英寿氏、と平和酒造の山本社長同席のもと発表会。試食の最終段階のそうなのですが一般の人が感じられる味覚0.1ポイント単位のところお召しの酸味、梅酒らしさを活かすために一般的に0.1単位で感じられる味覚の単位を、中田氏が0.01単位で調整して作り直しているそうです。
パッケージも中田氏が監修、梅結びと緑色をが映えるパッケージ仕上げたかったそうです。
さて本編、この日は関西の日ということで、熟成酒をはじめ濃醇なタイプと、やや華やかすっきりのものに主に二分されていました。
美冨久酒造(滋賀)
三連星 吟吹雪 無濾過 純米
閣下自らご対応、色合いはもちろん某国民的アニメのドムというモビルスーツを意識したもの。キャラはさておき、先日ご紹介して絶賛した旭日の藤居本家ののれんわけ蔵だそうです。知りませんでした。
ややふくよか、しっとりとした甘みとキレ。口当たりの甘さから、軽い苦味、辛みに変化します。飲み飽きしない程度の適度な余韻の広がりを感じます。
秋鹿酒造(大阪)
秋鹿 純米 無濾過生原酒 山田錦
長期熟成させた酒をリリースすることが多い蔵で、隣のは7年熟成。
1年熟成したもの。まだ若さがあり、青さの中に、骨格、キレ、ドライハーブのような風味もあります。確かに買って寝かせたくなるわくわく感があります。
泉酒造(兵庫)
仙介 純米吟醸
絶妙なバランス感。甘み軽やかさの中に旨みを支える締まる酸と、微細なキレあるのが特徴。柚子のような余韻をはじめ、華やかな印象の中にも、本格派の飲み手も満足できるぶれない芯があります。
平和酒造(和歌山)
紀土 無量山 純米大吟醸
(紀土シリーズのフラッグシップ。)
華やかで紀土らしい綺麗で伸びのある酒質。細やかで穏やかさの中に、ちゃんと旨みを感じます。トルチェッリ デルベッタのリコッタチーズ(後述)に絶妙に合います。爽やかさも出ます。逆にこれもやや冷やす事で旨みやまとまりが出る様です。ブロード(洋風のコンソメ)や鶏肉の出汁にもあいそうです。
サービスショット
今回は飲みませんでしたが、安定の美味しさ、辛口よりのスパークリング。
今回のイベントではもう飲めませんが、他のイベントでもほぼお持ちになってるので飲んでみてください。この笑顔には癒されますね。
吉村秀雄商店(和歌山)
車坂 山廃純米 五百万石
定番の純米酒ながら3年熟成させたもの。チーズに合うとのこと。ほろ苦さ、ごく要因は意外とすっきりとし、滑らかさ香ばしさが増します。メイン料理、肉料理などにもあいそうです。この深み、コクだと漬け黄身(後述)にもしっかり合いました。
—イートインブース—
器楽亭 漬け黄身
味もしっかり入っており、ねっとりと濃厚。濃醇な酒にはもってこいのツマミです。酸冷静では少しもの足りませんでしたが、車坂にはぴったりでした。
BON DABON A Due Passi
トルチェッリ デルベッタ
リコッタチーズ入りのラヴィオリ。味も全体的に食べやすく、ふんわりした食感ですが、自家製ラヴィオリ、じわじわとまったり感が広がります。無量山がイチオシ。
今から、8日目、九州、沖縄編を覗いてきます。
次のご報告は、最終日あとになるかも知れません。ので、行こうか迷ってる方、絶対に行ったほうが良いです!!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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