今回が第2回だった横浜高島屋日本酒まつり。50蔵が集まり、錚々たる顔ぶれということで、周囲でも前評判が高かった。

横浜君嶋屋の社長でロッカーとしても知られる君嶋さんがライヴやったり、九平次さんをはじめ、著名杜氏や蔵元が次々とトークショーに登場するという、デパートの催事というよりは、かなり豪華なイベントといった印象。

いつも通り、顔見知りの方に挨拶しつつ、あまり飲んだことがない蔵を中心に回ろうと思っていたところ、最終日で商品がほとんど完売していた、初対面、去年から若手お二人で切り盛りされているという「安東水軍」尾崎酒造の大塚さんに「あの蔵はいいですよ。同じ石数位で親近感湧く小さな蔵で、応援してるんです。」と教えて頂いたのが、滋賀「藤居本家」の旭日という銘柄。

これがすこぶる出来のよい酒を造っていらっしゃり、見つけられた嬉しさ反面、まだまだ知らない凄い蔵があるものだと、今後も探し続ける決意も。実は藤居本家は滋賀県愛知(えち)郡にある。先日のアリオ橋本でのイベントフォロー頂いた方ならお分かりかも知れませんが、出展頂いたあの愛知酒造と非常に近いことも判明。縁を感じるし、よほどいい酒どころだなぁと実感出来ます。

去年から造りに入られている永山酒造の息子源太郎さんのところから始まり、11蔵24種、いつもより多めに頑張ったテイスティングコメントです。

 

永山酒造(山口)

山猿 純米吟醸 山廃仕込

(復刻米穀領都を使ったもの。背丈140センチにもなる、酒米でも最も高い背の高いもの。粒が大きいので、山廃にするとかなり味に深みが出るそう。)

口当たりごく厚みがしっかりとありなあら酸のキレあある。そのため後口はもたつかず、重鈍な印象はほとんどない。

 

純米大吟醸 春の雪舞

しっかり濃い白色のにごり酒。ただしとろみや甘みは抑えめで、コクとキレがあり、後味に重み、集中力を感じる引き締まった味わい。タイプとしてはかなりレアな濁り。

 

猿楽 純米吟醸 山田錦
瓶熟したもの。まろやかでごくりとしふかみ、コクがある。山田錦を用いた酒の中では最も濃醇な部類ではなかろうか。やはり魚よりは肉というお酒。

 

 

八鹿酒造(大分)

八鹿 本醸造辛口

(普通酒と純米酒にあえて力を入れている、大分ではTVCMまである著名な酒蔵)

すっきりとして米感があり、後味もさらりとしている。切れすぎず透明感があり、どこまでも飲みやすい酒。

 

 

大吟醸

(35%精米。鑑評会で九州最多の受賞歴を誇る)

これも口当たりきめ細やか、流れるようでで非常に上品。「冷やして飲んでおいしい。」というには味が乗った冷酒が多い中で、これはその言葉の本当の意味が分かる酒で、低温が適温。

 

 

西野金陵(香川)

金戎 無濾過特別純米生原酒(精米歩合58%)

膨らみ広がりがあり、その後はさっと引き米の華やかさが出る。アクセントと洗練された味わいがかみ合っている。

 

 

金戎 無濾過純米生 (精米歩合70%)

ほのかな甘み、ほっこりとして細かな味わい。これも後口はもたつかず、きれいな味わい。

 

金陵 純米吟醸

金戎に比べると、口当たりはややたっぷりとしているが、もたつき、麹臭さなどは出ない。糠漬けやサツマイモの天ぷらなどがあいそう。

 

森喜酒造場(三重)

るみ子の酒 純米吟醸 山田錦

軽い甘みとしっとり感、すっと抜けバランスが良い。派手さは無いが、穏やかで落ち着いた風合い。

(燗にして)柔らかでまろやか、優しいうまみが出る。ほっこりとして、豊かさも感じられる。

 

るみ子の酒 備前雄町

お酒にらしい酸、キレ、コクがあり、かっちりとした味わい。心地よい集中力がある。やや芯もあるので、燗や熟成にも向きそう。

 

 

大矢孝酒造(神奈川)

残草蓬莱 出羽燦酸

切れ透明感があり、すっきりとして心地よい爽やかさが出る。モダンで清らか、苦手な飲み手を作らない、澄んだ酒。

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残草蓬莱 四六式 特別純米槽場直詰生原酒
(四六式とは白麹を用いたもので語呂合わせ。)たっぷり、きっちりとしてキュッとしたコクが出る。重さもちょうどで、飲み心地と充実感がバランス良い。
山田錦

爽やかでほのかな酸、抜け具合が丁度良い塩梅。わさび、しょうが等の風味がアクセントとして入り、後味まで心地よい酒。

 

 

尾崎酒造(青森)

安東水軍 純米大吟醸
甘みある口当たり、しっかりとした幅、アクセントとして荒さ、ふっくらとした感じが入り混じる。奥行きと滋味深い味わいが残る。幅とおおらかさのある大吟醸。

 

 

藤居本家(滋賀)

山笑う 吟吹雪

華やかで爽やか。キレがあり、きゅとした酒質。「このタイプの飲みやすい酒は本来造りたいタイプでない」というものの、細かな仕事が見て取れる。

 

 

旭日 生もと造り 純米生原酒

杜氏が自ら受け継いだ田んぼで山田錦を育て酒にしたもの。細やかな旨味、きっちりとした構成、ブレない芯感じるが、重さは感じず懐が深いお酒。思い入れプラス名人芸といったものを感じる。

 

滋賀渡舟六号 純米生原酒

こちらも山田に負けない充実感と旨味、細やかさじわりとした旨さ、全体の欠点の少なさ、あらゆるものがしっくりくる素晴らしいお酒。良い器でゆっくり飲む価値のある一本。

 

短竿渡舟二号

滋賀渡舟と比べ、若干さらりとする分、きめは細かい。穏やかさと上品さは増す。

 

 

若戎酒造(三重)

純米吟醸 義左衛門

(酵母十数種類別に仕込んだ酒をブレンドした非常に珍しいお酒。「30年以上前、米の品質が毎年ばらつきがあった頃、但馬杜氏が仲間内のから情報を得たり研究した結果、多く酵母が集まり、それらをブレンドしたのがきっかけ。」)

欠点が少なく飲みやすい、まさに平均化された酒。体にすっと入ってくる感じもあり、これはこれで、自然体で楽しめるまとまった酒。

 

 

林本店(岐阜)

百十郎 純米吟醸 青波

すっきりとした味わい。伸びがあり雑味なくさっぱりとしている。夏酒としても楽しめるのではないでしょうか。

 

純米酒 赤面
口当たりはきっちり、しっかりとして辛口、後口にに旨みが出る。定番、王道の引き締まった辛口。

 

純米 山廃

ごっつりとして濃醇、飲み口にインパクトがある。個人的には冷より少し燗をつけたい印象。瓶熟させても良いかもしれない。やや大味で肉料理に合いそうな印象。とにかく濃いものが飲みたい人におすすめ。
純米大吟醸 黒面

ふっくら、しっとりとした味わいで飲みやすい。後口にコク、膨らみがあり広がりが追いかけるようにやってくる。

 

ここからはイートインバー、”Gem by moto”でのグラス飲み。会場同階で買った「三浦半島の出汁巻き」と「玉ねぎ天(練り物)」を持ち込んで入場。写真にある様にレアものも並ぶがそこは、好きな蔵のあまり飲んだことがないスペックのものを、いつも同様注文したのがこの2種。

頼めば全て燗をつけてくれる上に、冷やと飲み比べもさせてもらえる、贅沢なシステム

 

油長酒造(奈良)

風の森 秋津穂 純米大吟醸 しぼり華

やや辛口で締まりがあり、すっきりとした味わい。ごく細やかな旨みがある。会場で買った「三浦半島のだし巻き」にとてもよく合う。やや甘めで濃醇なタッチも感じられる。

 

 

 

岩崎酒造(山口)

長陽福娘 山田錦 純米 限定直汲み

すっきり通りがある。香り口の中で広がりがあり、やや粗さと軽い甘みがかみ合う。

(やや熱燗にして)繊細な甘みとうまみが舌の上でたっぷりと感じられる。ふくよかさ、幅が増し、だし巻きよりは玉ねぎの天ぷらによく合う。旨味の強い食事との相性がオススメ。

 

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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