今回で9回目を迎える「和酒フェスin 中目黒」。テーマは花見時期ということもあり「春の新酒、吟醸酒で花見酒を楽しもう!」でした。
出店している酒蔵・団体の数は31、出品している商品156種類という、始めて来場する人ならどれを選んでいいか迷ってしまうほどの豊富な日本酒が展開。そして今回新たに出展した蔵の中には非常に面白い存在の蔵もありましたが、それは後ほど。
そして今回はステージの出演者や酒蔵さんだけではなく、参加者にもクローズアップ。計3組の参加者にアポ無し取材を敢行。どんな人たちが参加しているのかほんのちょっとわかってきました。
>この記事の項目
会場の概要
試飲15種類コメント
参加者インタビュー
<会場の概要>
まずはこの人たちがいないと、イベントが始まった気がしません。いつも通り会場の案内と漫才を担当する「にほんしゅ」。世界で唯一コンビ両方で「きき酒師」資格を持つという、他の日本酒イベントにもひっぱりだこの漫才師。
ただ漫才を見ているだけでは済みません。観客の皆さんも振りをつけられます、、、
そして和太鼓デュオ朋郎(TOMORO)の和太鼓と篠笛によるライブステージ。
食材のブースも色々ありましたが特に大人気だったのが、大ぶりの生牡蠣。終始長い列ができていたのは、ここと日本酒の作(清水清三郎商店)のみ。残念ながら一部のみで売り切れてしまいました。
<参加者インタビュー>
第一部の中盤、前述の大振りの牡蠣を食べていた20代くらいの女性3人組。今回で和酒質フェス参加は3回目という。牡蠣に合う酒としてブースで奨められていたのは「臥龍梅純米吟醸 誉冨士」だった。その後テーブルにいるところにお邪魔しました。
—勧められた誉冨士は合いましたか?
「勧められた誉冨士は確かに合いました。」
—会場で気に入ったお酒は?
「熊本の花雪のゆるり梅、佐賀、光武のワイン酵母のお酒(”シャルウィダンス”)が美味しかった。竹林の”かろやか”もおいしかったです。」
今回参加者人気が高かったのは、なぜか九州の二蔵でした。
細かい日本酒の知識より、食事と酒と、イベント全体を楽しんでいるよう。他のイベントにも良くいくのでしょうか?聞いておけば良かった。
続いて第一部の終盤、20-30台位、男女2人ずつの4人組。先ほどの3人組よりお酒には少し詳しい様子。
—和酒フェスにいらっしゃるのは何度目ですか?
「来るのは初めてです。」
—会場で気に入ったお酒は?
「気に入ったお酒は三重の作と鉾杉、出羽桜、花雪など。」
この後、お奨めの銘柄の逆取材を受け、それを代わる代わるに取りに行くなど、グループで来る効率を上手く活かした楽しみ方で満喫しておられる模様。
最後に第二部の終盤20代くらいの男性1人女性2人-3人。埼玉から来られたそう。
夕方にかかり風が出てきて、テーブルに広げていた、つまみのプラスティクトレイが飛ばされそうになっていた。
—和酒フェスにいらっしゃるのは何度目ですか?
「ここ2,3回は来てます。」
—会場で気に入ったお酒は?
「佐賀の光武の手造り純米酒と新酒がおいしかった。」
—会場で気に入ったつまみは?
「玉こんにゃく、唐揚げ、餃子など。どれも美味しかったですよ。」
その他にもイベントの存在は知らなかったものの、通りかかりでお酒を飲みたがっていた人も散見された(事前にチケット購入が必要で、すでに完売していた)
こういう通りかかりの人に、次回来てもらえる様な、何らかのフライヤーがあると良いかも知れませんね。
<試飲19種類コメント>
臥龍梅 短竿渡舟(三和酒造 静岡)
あっさりとして心地よい切れ、細やかな味わい。会場で販売されていた牡蠣に、この酒もとても合いそう。
四季桜 春 特別純米 (宇都宮酒造 栃木)
深みを伴った旨み、甘み。その後ぐっとキレが来る。干物や白身肉に合いそう。
同 今井昌平 純米大吟醸
華やかな香りに軽い甘み。まとまってアタックから豊か。後口にかけて味わいに広がりがある。特有の酸味もあり、大吟醸ながら厚みがしっかりたった酒。
千代田蔵 特別純米 生原酒 フクノハナ (太田酒造 兵庫)
フルーティーで桃やパインのようなメリハリのある、南国風味のフルーツ香。酸もどこかトロピカルでとろみがあり、風味は果実酒に近い。
同 純米大吟醸 フクノハナ
華やかできれがあり、みずみずしく飲みやすい。穏やかさが増す分、特別純米と比較すると、せっかくの米の特性が薄れる部分はある。
同 特別純米 生原酒 五百万石
切れ、生姜のような風味。細やかな旨味とエキス分の感じる酒。
女城主 えなのほまれ 本醸造(岩村醸造 岐阜)
ライトさっぱりすっきりとして雑味全くなく、ごく軽く切れる。初夏にも飲めそうな、優しい、細やかな酒。
三千櫻 愛山 40(三千櫻 岐阜)
すっきりとキレがあり細かい味わい。尻上がり軽やかで後半甘みが広がる。
梅乃宿 風香 純米大吟醸(梅乃宿酒造 奈良)
細やかで匂い甘みしっとりとして強くない。心地よい切れ。まとまりあり、ゆったり癒し系の酒質にじわりと旨みが広がる。
同 山香 生酛 純米吟醸
生酛特有の酸やアルコール感も強すぎない。じわじわとまったりとした旨味が広がる。
花雪 ロック用原酒 原(河津酒造)
カスタードっぽさや、粕漬けに合いそうな風味。しっかりした味付けの料理にも負けない足腰がある。
同 ゆる梅
上品な酸、トロリとしてすっきりとした甘み。
花の井 古代米のお酒 アヒル農法米使用
マスカットやブランデーのような風味が少し絡み合い、ヨーグルトのような甘み、さらりとしてどこか懐かしい味わい。
同 特別純米 ひたち錦使用
練れたコメの旨みが溶け、たっぷりと厚みがある。なある口当たりの通りがよい。
ひととき (六歌仙 山形)
純米酒 スパークリング
バランス良くてきめが細かい。これがこの価格で出せるのはさすがチーム松岡さん。
松みどり 亮 特別純米 (中沢酒造 神奈川)
河津桜の花酵母を使った季節限定酒。まろやかな中に華やかさがちりばめられた、この季節らしい酒。
竹林 かろやか 大瀞
かろやかよりもより旨み、決め細やかさが増した、完成度の高い酒。冷やからぬる燗くらいで、旨みのある食材と。
お燗コーナー
川鶴 特別純米 限定生原酒
炊きたての米の様な、もちもちとした味わいが出ている。厚みがあり、つまみを選ぶのが楽しくなる酒。
千代田蔵 特別純米 生原酒 フクノハナ
アタックの切れと丸い旨味のほっこり感が出ており、ジャガイモに合いそうなまろやかなコクがある味わい。
番外編
忍者カクテル 伊賀忍者
日本酒カクテルらしいが、だいぶぬるかったのと、底の方のゼリー状のものが良く混じって無かったのでお味は、、、何事も基本が大事とおじさんは教えられました。大学生のみなさんとても楽しそうだったのは何よりです。今後日本酒に興味を持ってくれるなら良いことです。
全体を通した中でも、特に興味を持ちましたのは初出展の、太田酒造「千代田蔵」フクヒカリというコメの存在も初めて知れば、他にあまりないようなリッチな果実のフレーヴァーの酒は、多くの方に試して頂きたいです。
そんな千代田蔵を味わえるイベントが今週末にもあるので、気になった方は要チェックです。
http://www.ario-hashimoto.jp/web/event/0eb512f2-dd8b-4c86-b0d4-4eac411a5894.html
さてこの和酒フェスも次回がいよいよ10回目。テーマは「夏酒、スパークリング酒を楽しもう!」で7月21日土曜日開催だそうです。
また過去の和酒フェスレポートも、下記ポータルサイトで読めます!!
最後までお読み頂きありがとうございました!
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