いつもお読み頂きありがとうございます、「竹林」醸造元、丸本酒造の6代目、丸本と申します。

全12回の連載は今回で7回目、いよいよ後半です。今回は酒米の粒の大きさの話。我々が直接米を栽培する理由もここにあります。

 

酒米を栽培していますと田んぼごとの癖に悩まされます。沢山やるほど長年やるほど見えてきます。

marumotota2

田んぼというのはエライもので100年ぐらい過去を記録しているような気がします。ある田んぼでは、真ん中に蛇のように稲の背が高くなるエリアがあり、おそらく戦前に水路をはさんだ2枚の田んぼを合筆したのでしょう。その水路の名残が稲の状態に現れます。
田んぼごとの違いは本当に顕著ですが、収穫後は全部一緒ごたにして、粒の大きさで仕分けられます。そして穀物検査で(大粒=特上)になっても(小粒=1等)になっても、もう田んぼの違いはわかりません。

marumotota1

ほんとうは、田んぼによっては肥料が不足気味で硬いお米になったり、堆積窒素が多くて稲が大きく育ったりと、粒の大きさには現れない栽培特性がお米の中に残ります。これらがごちゃ混ぜの状態で流通する限り、酒蔵ではこの違いは判りません。

酒造りの現場では本当に真剣勝負をしているのに、米質の違いの原因を永久に知らされない事になります。

注)穀物検査がナンセンスと言うのではありません。

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

「竹林」丸本酒造のHP
http://www.chikurin.jp/

「竹林」丸本酒造のFaceBookページ

https://www.facebook.com/search/top/?q=%E4%B8%B8%E6%9C%AC%E9%85%92%E9%80%A0%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE

 

WineLive.net最新情報のお知らせは下記ページでいいね!をお願いいたします。

WineLive.net FaceBookページ

https://www.facebook.com/winelive.net/

 

WineLive.net Instagramページ

https://www.instagram.com/winelivenet/

 

———————————————————————

ポータルサイト

www.winelive.net