山形の東根。凛とした辛口の酒を中心に「六歌仙」「山法師」の2ブランドを展開する株式会社 六歌仙。昭和47年に、5つの蔵が集まり創られた蔵。

四谷の越後屋五郎兵衛さんで定期的に開催される蔵元を招いた「ナイトフィーバー」、もう3回目の参加となった為、準常連にカウントされつつある編集長が、会の模様と、六歌仙という蔵の魅力をお伝えします。

yamaho

 

社長の松岡茂和さんとは日本酒のイベントで2度お会いしており、イベントに積極的なイメージがありましたが、この日初めて聞く事実に少なからずびっくりしました。

「20年前は日本酒のイベントなんて無かった、始めたのはうちですよ。」

そんなフロンティアスピリットと遊び心にあふれた「松岡語録」がここから堰を切ったように溢れ出します。

 

以下の3項目の順にレポート。

「松岡語録」その一。フロンティアスピリット溢れるエンターテイナー

「松岡語録」その二。経験の積み上げがもたらす、絶対の自信とリーダーシップ

「山法師」「六歌仙」8種テイスティング

 

「松岡語録」その一。フロンティアスピリット溢れるエンターテイナー

「自分のブランドも大事だけど、飲む人の人口を増やすことが大事。」

「次の世代への受け渡しが必要。うちは幸い息子が継いでくれることになったので、サポートするが、イベントなど必要であれば(松岡さん自身で)出て行く。」

「遊び心が大切。常に新しいことを考えていますし、来年も新しい切り口のことをやろうと。」

「(年齢層、顧客層をぼんやり想定するのではなく)、実際に周囲の人たちの顔を思い浮かべ、誰のために何ができるか考える。」

ここまで、業界全体、次世代を常に考える当サイトとも合致し、共感できるところが多いです。しかし、ここまでの経営戦略中心のお話と、次の「造りの舵取り」の部分が微妙な関係性を持つのが興味深い。

 

「松岡語録」その二。経験の積み上げがもたらす、絶対の自信とリーダーシップ

「うちは自力で地道にやってきた酒蔵。杜氏、造り手というより、やはりリーダーが大事。」

「実際に酒造りの方向性を決めるときには、蔵人に相談し集約する。でも最終的に造るのは(選択肢の中の)結局1つなので。」

「うちは失敗しないので(笑いながらドラマ調に)。」

「(固めのお酒が多いのではという指摘に対し)フレッシュ感、固さや渋みは造りとして否定しない。熟した酒は若返らないが、若ければ熟させることは出来る。」

選択肢を狭めたり、排除はしない。しかし経験から積み上げた絶対の自信と、蔵人(チーム)への信頼、柔和な表情に隠された強い覚悟とリーダーシップが「六歌仙」のトップを形作るのだと読み取れます。この味の酒は、偶然の産物などではなく、産まれるべくして産まれるのです。

 

「山法師」「六歌仙」8種テイスティング

では実際に、それぞれの酒の味わいを見ていきましょう。その前に根本的な質問、「六歌仙」「山法師」の違いについて尋ねると、

山法師シリーズは王道の酒や熟成したもの。

一方六歌仙は個性のあるもの。

というお答えを頂きました。

 

全体的に、それぞれの個性が際立っており、蔵の味の一貫性というよりは、まさに「酒の百貨店」の真骨頂といったバラエティー性をもつ。そのため、僅かな料理、食材、味付けの違いでも驚くほどの差が出、使い分けが楽しい。

 

 

六歌仙 ひととき 純米酒

王道のピチシュワで、さわやかな口当たり。やや後口に酸とキレがほのかに残る。食前酒としてもやや軽めのチーズと合わせても良さそう。

 

山法師 大吟醸

酒質としては少し固め、辛口といえばやや辛口。一本筋の通った清潔感のある味わい。ただ骨太というわけではなく伸びがある。この日は酒のすっきり感がうまく「ねぎたらこ」を包みこみ、極上の相性。

 

山法師 純米吟醸 あらばしり生

風味は若干カルピスっぽさ、細かい酸味とまろやかさがある。この日のお通しの芋煮と割と良い相性。

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山法師 蔵囲い 吟醸生

香りは一番ボリュームがある。27 BY (2年前の夏)のもの。酒質にもっちり感がある。あぶり鯖やたらことは、いまいちの相性ながら、漬け鯖のうまみ、だし、調味料との相性がかなり良い。

 

山法師 純米吟醸 火入れ

やや丸み、まろやかさがある。しまった旨味がある炙り鯖&生姜との相性が非常に良い。一方似た相性かと思っていた漬けの鯖は生臭みが出て相性はよくない。

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山法師 純米吟醸 ひやおろし 生詰め

フルーティーさ、つややかさがあり、しかし端にやや若干の硬さ、渋みがある。口当たりが良くこれも清潔感も感じる。しつこくなく飲み続けることができる。

 

山法師 純米爆雷辛口 +28 生原酒

この商品のみ山法師シリーズでも方向性が違うため黒いラベル。

不思議と葉わさびのようなアロマ。やはり予想通りのキレキレ。ただ辛いというよりは、こちらも清廉として伸びがある印象。こういうお酒、エスニック料理と合わせるとどうなるのか、興味が湧くところ。

六歌仙 純米 五段仕込

上記と正反対をなす、とろみ、たっぷり感、甘み、厚みなどが詰まった、「規格外」クラスのお酒。ちなみに通常の酒の仕込みは3段仕込み、福島の銘柄「ロ万」などで4段仕込のものが一部造られている。

 

ぶれない芯と幅広い個性。楽しさがちりばめられた酒なのだろうか。いや、飲み手、人によって感じ方も違ってくるかもしれない。触れれば触れるほど興味が尽きない、奥深さのある酒蔵だと、させて頂きます。

六歌仙HP

http://www.yamagata-rokkasen.co.jp/

 

最後までお読み頂きありがとうございました!

 

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