グリーンソングスGreenSongsというワイン、飲まれたことありますか?造られてまだ数年、日本人が海外で造るワインも増えてきましたが、手ごろな上にこれからの出来も一年一年楽しみな注目のワイナリーです。
青森出身の小山浩平氏がニュージーランドのネルソンにて、2014年にワイナリーを創設してまだ数年のワイナリーですが、既に完成度は高いところにあります。ピノグリに特徴的なとろみのある味わいを感じます。
青森出身ということもあり、ご存知「りんごの花」で行われたメーカーズディナーにお邪魔しました。
このワイナリーの基幹となる「アタマイヴィレッジ」は、集落全体が有機栽培作物のみで成り立つ区域で、手作りのコンポスト、肥料や羊の飼育など循環型の葡萄栽培を行っています。
このワイナリーでは現在ソーヴィニヨンブラン、ピノグリ、リースリング、シャルドネの白ぶどう4品種から7種類のワインを作っています(シャルドネのみ1種類後の品種で2種類ずつ)。
そして、ラベルの配色にもこだわり、各品種、キュヴェ味わいのイメージをそのまま色として使用。保冷スペースが足りなかった時に、正規品として仕込まなかった番外編樽熟のソーヴィニョンブランが意外と美味しく、定番化した偶然の産物「ファンキーソーヴィニョンブラン」のみ青色というヴィヴィットな配色に。
小山浩平氏からみたNZはどんな産地か、要点をいくつかご紹介すると
*ニュージーランドは世界の国々の中で、フランスに次いでワインの平均価格が高い。
*ピノグリ、リースリングに優れたものができる。しかし(リースリングは甘いイメージがあるので売りにくいそう)
*ニュージーランドワインには出荷前にプロによるブラインドの官能評価(味見のテスト)がある。
造られたワインの9割が輸出
*世界的に激しい気候変動があるがニュージーランドはそのリスクが少ない。
さて6種類テイスティングです
ソーヴィニョンブラン(緑)
ハーブの風味に青み・草っぽさが若干混じり、澄んだ旨みと、まるでリースリングのような艶やかさ透明感があります。「八戸前沖さばの冷燻」と絶妙の相性。
ファンキーソーヴィニョンブラン(青)
ほのかな樽の風味や蜜のような香味。クリーミーで、適度な集中力と細やかな旨味があります。当日は「鶏のハム」「生姜味噌おでん」と好相性。ハーヴ、塩味のきいた素材に合いそうです。
ピノグリ(紫)
非常に蜂蜜の様なフレーバーが強く、ダイレクト、かつクリスピーで酸やミネラルはそれほど目立たず、細やか。一般的にボリュームの出やすい品種ですが重くだれることはありません。「ドライフルーツとレーズン」「マグロ塩辛とクリームチーズの和え物」はこのワインでいくらでも食べられます。
ドライリースリング(オレンジ)
果実味とオイリーでまったりとしたフレーバーがあります。酸味アルコール感などは強く出ません。熟した風味があるのでうまみ、脂身があるものとの相性が良さそう。一方鯖、しょうがみそおでんとは合いませんでした。
バレルエイジドピノグリ(樽熟成タイプ・クリーム)
これも蜜っぽさ、集中力厚みがあり、複雑で中心にしっかりとした旨みがあるワイン。苦味が適度にあり、それがバランス感を出しています。端には若干貴腐ワインのような熟れたフレーバー。ビーツが入っているので赤い「十和田ガーリックポークの白ワイン煮込み」のビーツとはとても良い相性。豚肉にもまずまずの相性でした。
シャルドネ(黄)
すっきりとしてクリーン。パリッとクリスピーさがありドライ。ねっとりとしたシャルドネの本来の個性はそれほど強くない。上記の白ワイン煮では、豚肉と最高の相性、ビーツとはまずまずの組み合わせでした。
個人的にはピノグリ2種は世界的にも類を見ないタイプのワインで、興味深く、ポテンシャルも十二分にありました。
帰り際小山氏に、私の好きなフェルトンロードのお話をすると「高いですよね」と言われました。確かにグリーンソングスは、(産地品種構成が違うので単純比較が出来ませんが)半分ほどの価格で買えます。これからもっと注目されますので、飲んでおいて損はないワインだと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました!
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