おいしいけど、値段が高いという印象をお持ちの方も多いであろうブルネッロ。そんな中でも、比較的お手ごろに買えて、いつも期待を裏切らない、という意味では「ピアンデッロリーノ」と双璧をなすチャッチピッコロミニダラゴナ。
イタリアトスカーナ州南部のこのワイナリーから、若くてはきはき説明して下さった、とってもCarina(かわいい)ニコレッタさんによる6種のプレゼンテーションを含め、以下の3部構成で、テラヴェール輸入のイタリアワイン、美味しいところだけご紹介いたします。
チャッチピッコロミニダラゴナ、未輸入含む6種試飲
サンジョヴェーゼ9種ブラインド(目隠し飲み見比べ)でガチで印象に残った3本
それ以外、全45種類の中から秀逸だと思った9本をピックアップ
チャッチピッコロミニダラゴナ Ciacci Piccolomini d’Aragona
ロッソトスカーナRosso Toscana 2015
(数種類の品種のブレンド。)全体的に艶やかな果実味があり、飲みやすい。シンプルで明るいタッチ。
ロッソディモンタルチーノRosso di Montalcino 2015
陽気で気難しさのいらないワイン。チャーミングな果実味ながら、華やかで後半にかけてさらりと伸びやか。

ブルネッロディモンタルチーノ Brunello di Montalcino 2012
ベースのブルネロで、すでに高い完成度感じ、アロマは複雑。ベリー、スパイス、ローストなどあらゆるものを包含。味わい深く、緻密。それでいて酸の輪郭もしっかりある。旨味、飲み応えなど、しっかりとした主張がある。
ブルネッロディモンタルチーノピアンロッソ Brunello di Montalcino Piano Rosso 2012
凝縮してしっかりとした酒質。しかも熟度が高く、タンニンもひっかからないので、今飲んでも充分楽しめる。もちろん情報量が多く、複雑なので、数年後に開けたら、より甘美になることは間違いない
サンタンティモロッソ アテオ Sant’Antimo Rosso Ateo 2014
凝縮して飲みごたえがあるが、カベルネ特有の風味などがダイレクトで、分かりやすい。言い換えれば他にもよくある味わいの構成。
サンタンティモロッソ ファヴィウス Sant’Antimo Rosso Fabivs 2014
(樹齢40年以上のシラー単体)こちらはシラー特有のスパイス感が穏やかに広がり、凝縮感も適度。味わいも深みがあるが緻密かつ複雑、土地の個性をうまく表現した一本。
サンジョヴェーゼ9種ブラインド(目隠し飲み見比べ)でガチで印象に残った3本
下の写真の様に、本気のブラインド。常に先入観なく見ているつもりですが、さらに平等評価。
フラスコレFrascole キャンティ ルフィーナChianti Rufina 2013
伸びと赤い果実の風味がある。アクセントに黒っぽいスパイスも見られる。高い標高由来の引き締まった味わい。
リヴェルナノLivernano キャンティクラシコChianti Classico 2012
キャンティクラシコの中でもいつ飲んでも安定感ある銘柄。シルキーでとろみがあり、華やかで丸一郎親しく、ローストしたような旨味がある。
デイDei ロッソ ディ モンテプルチアーノRosso di Montepulciano 2016
口当たりローストしたような風味がやや気になるが、酸、赤い果実の風味が伸びやかで、端正で緻密な酒質。かつては飲むたびに変わる印象だったが、良くなっていたので驚いた。
それ以外、全45種類の中から秀逸だと思った9本をピックアップ
ヴィッラ Villa フランチャコルタブリット エモツィオーネミレジマートFranciacorta Brut Emozione Millesimato 2011
コクまろやかさがあり、じわりとした旨みが広がる。泡酒ながら練れて落ち着いた味わい。
ディチャセッテウノ1701 フランチャコルタブリットFranciacorta Brut NV
りんごや梨などフルーツのフレーバー。シードルのよう、内にこもった旨味、酸の切れによるフレッシュ感。
パラッツォーネPalazzone オルヴィエートクラシコ テッレヴィナーテ スーペリオーレOrvieto Classico Terre Vinate Superiore 2015
口当たりフラットでただ飲みやすい白に感じるが、良く味わうとミネラルを中心に味わいは実に細やか。醸造のお手本になりうる一本。
ベニート フェッラーラBenito Ferrara グレコ ディ トゥーフォGreco di Tufo
(10年ほど前から気に入ってフォローしている銘柄。この産地=カンパーニャ内陸のポテンシャルを教えてくれた生産者でもあります。)
透明感あり、艶やかな果実味。きらめく様にちりばめられたミネラルなど、華やか、フローラルな白ワイン。あらゆるものに合いそうだが、地のものに合わせるなら、ピッツァ、鱈、アスパラということになる。
ヴィニェーティマッサVigneti Massa ティモラッソデルトーナTimorasso Derthona 2016
深みがありどことなくジンジャーのような辛み、旨みが複雑に絡み合う。合わせる料理によってはとても活きる可能性あり。
カラビオンダCa’ la la Bionda ヴァルポリチェッラ クラシコValpolicella Classico 2016
じわりと旨み、温かみがある。しっとりとしたベリーの風味があり、アタックもこなれて飲みやすい。焼いた肉に合いそう。
レカニエッテLe Caniette ロッソピチェーノ ロッソベッロRosso Piceno Rosso Bello 2014
香りはおそらくこの日の中で一番良い。華やかでベリーの風味。まろやかで緻密な酸。明るく軽いタッチ、伸びやかできれい。
ヴィッラパピアーノVilla Papiano サンジョヴェーゼ ディ ロマーニャスペリオーレSangiovese di Romagna Superiore 2015
やや軽く、明るい酒質。ピチピチした細かい酸に旨みがのる。鮮やかでありどこかしっとりしている。
グラーチGraci エトナロッソEtna Rosso 2015
アフター(後半)にかけて、とろみとジューシーさ、酸、タンニンが伸びやかに広がる。外交的で親しみやすいが、適度な密度もある。
マッテオコレッジャMatteo Correggia ロエロロッソRoero Rosso2013
コクと果実の集中力がしっかりと主張する一本。とろみと丸さがあり、ちゃんとタンニンがしっかりと伸びる。
今までの経験と照らし合わせても、テラヴェール輸入ワインの中では
チャッチ ピッコロミニ ダラゴナ
マッテオ コレッジャ
ベニート フェッラーラ
リヴェルナノ
ヴィッラ
あたりは、いつ飲んでもレベルが高く、王者の風格、といったところですね。
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