国際品種のワインも増えては来ていますが、やはり日本のアイデンティティーとも言える甲州種のワイン。逆に世界の生産者からも注目され、日本の水、風土を体現できる品種としてまた、和の味つけ、だしなどに寄り添うワインとしてこれからもその存在価値が増していくことでしょう。
今日はあえて山梨県以外の甲州を2種類、あらゆる家庭料理に、どちらが合うのかマリアージュを通して、比較します。

 

 

比べるのはこの2本

はすみふぁーむ(長野・東御) 信州の甲州2016

(2005年、当時最小規模のワイナリーとして創業。ラベルの色はガンダムのモビルスーツをモチーフにしているという説も。長野では珍しい甲州を自社栽培。)

 

グレープフルーツやポンカンのようなアロマ。吟醸香も僅かに感じます。酸があり塩辛さやミネラルが続く。ややハリがあり、輪郭のしっかりした酒質。(以下:はすみ)

月山ワイン(山形・庄内) 甲州シュールリー2016

(日本最北限の甲州にして、江戸時代からの栽培の歴史を持つ。海からの砂を入れた土壌改良や、平地気味の畑で適度な寒暖差を活かしたピュアな造り)

 

グレープフルーツのフレーバーに僅かにグァバや色づき良いトロピカルフルーツのような香り。ゆるく細かい塩み、軽い苦味が感じられます。全体に透明感あり、フレッシュで重くない酒質。(以下:月山)

 

1日目

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みょうが・キウイ・キャベツのサラダ

 

はすみ:△サラダ合わなくはないが、苦味が増す。シーザーサラダのような洋風なら合いそう。

月山:◎みょうがによくあい、全体の風味が引き立つ。

つくねもやしいたけ塩いため

 

はすみ:△全体的に可もなく不可もなく。ワインの味がやや浮く。

月山:○もやしのしゃきっと感を引き立てる。つくねの味わいや椎茸の旨味も増す。

 

鶏肉のクリーム煮

はすみ:○クリームがさっぱりとして食べやすくなる。鶏の繊維質も活きる。

月山:△アクセントにはなるが、全体に味がなじまない。

カニかましそわかめパスタ

はすみ:△ワインのハリ感が勝って浮いてしまう。これも洋風のソースのパスタが合いそう。

月山:○旨味に伸びが出る。磯の風味がます。邪魔せず全体に馴染む。素材の旨みをよく活かす。

 

2日目

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カプレーゼサラダ

はすみ:◎モッツアレラもにも馴染む。全体の旨みを引き出す。

月山:△合わなくないが味に広がりがない。

あさり高菜野菜炒め
はすみ:△ワインの辛味が増してしまい、浮いてしまう。

月山:○アサリの旨味が引き立つ。高菜とも風味の相乗はまずまず。

 

焼き鮭

はすみ:◎塩みをうまく受け止める。ワインにも主張が残る

月山:○合わなくないが、ワインが水のようにさらっとした印象になる。(やや弱い)

おでん(辛子添え)
はすみ:△けんかはしないが、なじまない。

月山:◎吟醸酒のような華やかさ、すっきり感が出て、全体に馴染む。
番外編

梅干し

はすみ:○塩味が増して面白い味わいに。

月山:○風味と甘みは増す。梅干の酸味が和らぐ。

 

予想以上にはっきり差がでまして、和の味付け、素材、繊細なものには月山、洋の味付け、塩味が強いものにははすみふぁーむの方が合いました。

 

このマリアージュ2種比較、講評であればまた掲載したいと思います。

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