朝日町ワイン(山形県)は”マイスターセレクション遅摘みマスカットベーリーA赤辛口2015”を、一方奥出雲ワイナリー(島根県)はシャルドネ2016を、それぞれ9月1日に発売する。
”マイスターセレクション“は滑らかさと適度な凝縮感を表現した同社の人気シリーズ。朝日町ワインによると「山形県朝日町・柏原地区”武田ぶどう園”で契約栽培されたマスカットベーリーA種を糖度と果実味が十分に熟すのを待ち、11月上旬”遅摘み”収穫致しました。マスカットベーリーA種の持つ特徴を引き出すために丁寧に醸造し、フランス産ワイン樽で10ヶ月間熟成した後、無濾過・非加熱にてビン詰め致しました。マスカットベーリーAの華やかな果実香と樽由来の複雑な香味が調和した、きめ細やかで奥行きのある赤ワインです。」とのこと。2017年日本ワインコンクール銅賞受賞。
一方奥出雲ワイナリーのシャルドネは国内屈指のシャルドネとして評価も高く、ミネラルや酸の表現などボリュームだけに頼らない、バランスの良いワインで愛好家も多い。同社は「シャルドネ由来の果実香や樽熟成による柔らかな熟成香が心地よく調和しふくらみのある味わいに仕上がっています」としている。2017年日本ワインコンクール銀賞受賞。
WineLive解説
朝日町ワインの赤ワインは、白ワイン優位と言われてきた日本ワインの中で”海外のワインに負けない力強さ”ではなく、あくまで口当たりの良さ。柔らかさとワインの充足感、複雑味を両立させた赤ワイン。価格も抑えられているところが、今後の普及という意味でも大きな意味を持ちます。
一方奥出雲のシャルドネを見る限り、一般的な意味での日本のワインの普及はこの品種にかかっていると言っても過言ではありません。中央葡萄酒、都農、高畠など有力国内生産者はこぞってシャルドネを造っており、そのレベルは著しく向上しています。
かつ一般消費者に広く名前が浸透してイメージがしやすい品種、あらゆるシーンで使いやすいワインという意味では、これ以上のものはないといえます。
朝日町ワインHP
奥出雲ワイナリーHP