南フランスワインの試飲レポート後編。今回は同じ南でも、プロヴァンスやラングドック・ルーションが中心。そして特にプロヴァンス地方は気候が温暖で年中夏っぽいこともあり、地元の需要に応える形で「夏ワイン」であるロゼや白の生産が盛んなところ。酸、ミネラルが比較的穏やかでフルーティーながらさっぱりとしたワインはまさに夏の主役です!

前編の記事はこちら

<トリエンヌ>

メディテラネ レ ゾーレリアン ブラン 2014

さっぱりとして辛口、きれいな余韻。奥にふくらみがある。しっとりと全体飲みやすくきれいに作られた白ワイン。

 

トリエンヌ ロゼ 2015

こちらも綺麗でミネラル感があり、余韻まですっきりとして華やか。派手さはないが飲み続けられる。非常にこなれて、好感の持っている酒質。

 

サントーギュスト :同じ銘柄で2014-2005の10vtのみ比べサンプルがありました。抜粋して5vt分のみコメント入れておきます。

2013: 全体ぱっつりとして若さがある。コクと少し艶やかさが出始めている。風味はしっとりとして綺麗なボディ。

 

2012: ほぼ2013と近い味わいながらこちらの方が酸は高く、固め。熟成させるにはとても良いバランス。

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2010: カシスや茎っぽさ。熟成感も端に出始めている。全体的に酸、ボディの主張が立っているため、バランスを取るまではあと数年が必要 。

 

2007: 香りはかなり複雑、立体的で甘く香ばしさを感じる。ミネラルや旨みがくっついている。

 

2005: 艶やかで緻密。ベリーの風味がある。奥の酸のみ少し立って気になるが、それ以外はほぼ飲み頃の出来。逆に言うとこの年でもやっと飲み頃に入ったということ。

 

 

<クロ サント マグドレーヌ>

カシー ロゼ 2014

風味はな華やかで、しっとりとして刺激が少ない。貴婦人のように、しなやかで口当たりの良いボディ。

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カシー ブラン キュヴェ デ ベルアルム 2014

トロミとややぱっつりとした果実の膨らみ。酸や洋梨などのフレーバーがしっとりと広がる。重すぎず飲み心地のよりよい、丸みのある白ワイン。

 

<シャトー ド ピバルノン>

バンドール ブラン 2014

酸やミネラルなど、穏やかで果実味がダイレクトに現れる。パインやマンゴーなど南国のフルーツのフレーバーが広がるが、強すぎずまとまりがある。

 

バンドール ロゼ 2015

アセロラっぽい活き活きとした果実の風味。鮮やかで華やか、フルーティー。奥のほうの酒質はしゃきっとして、メリハリがあるため、夏野菜などと合いそう。

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バンドール ルージュ レスタンク ド ピバルノン 2010

青さ華やかさ、ボルドーっぽいカシスの風味。澄んでいてドライ。余韻にはベリーの風味も感じる。

 

<シャトーシモーヌ>

パレット ルージュ 2011

奥にタンニンがぴっちり。青さと華やかさを感じる。ボルドーっぽさローヌっぽさの両方を併せ持ち、しっかりと充実をして複雑な風味。

パレットルージュ 2008

しっかりと青さ、タンニンや酸、華やかさを感じる。あと数年おかないと全体的にまとまりが出ない。まだしっかりと厚みがある。

 

カオール 2014

メリハリがあり、ボディがぱっつりとして元気な状態。青さや若さを感じる。ミネラルに少し海苔っぽい風味がなかっている。

 

<ドメーヌ オリオル>

コルビエール サン トリオル シャトレーヌ ロゼ 2014

ややくすみがありひねがある。過熟ぎみの風味で少々味わいが野暮ったい。

 

ペイドック ピノノワール ヴィアラード 2013

甘くベリー風味ガが満載。逆に言うと酸があまりなく、ぬるいとやぼったくなるので冷やして飲むべき。

 

<ピッチニーニ>

ミネルヴォワ ブラン トラディション 2014

しっとりとして穏やか。派手さがないが細やかな果実のタッチや、落ち着いた果実にゆったりとして飲み飽きない。やや個性に欠ける。

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ミネルヴォワ トラディション 2014

ふくよかでベリー感がたっぷり。豊かでしっとりとしていて、ややミネラル由来の海苔っぽい風味が出てしまう。
ミネルヴォワ クロ ランジェリー 2010

しっとりとして旨味があり、濃さはあるが、練れていて充実感を感じる。まろやかな果実味の中に若干のスパイス香があり風味があり、それが良いアクセントになっている。この値段を考えれば掘り出し物。

 

<マス ブラン>

コリウール コスプロン ルヴァン 2005

カシス他のベリーの風味に青さが混じる。旨味やこなれ感メリハリ。熟成感が若干あり、落ちた感じ。

 

コリユールジュンケ2004

リキュール感や旨味はある。香りがしっとりとしているがメリハリが少なく、やや下り坂に入った印象。

 

バニュルス ドライ

ドライとあるが、ザラメのような甘みと旨み、香ばしさが広がる。和三盆を溶かして濃縮したかのような黒く、密度ある。甘く香ばしい風味。

 

飲みたくなったのはありましたか?

今飲んでおいしいのもありますが、南仏のワインは、キレキレ、爽やか!なのを飲み飽きる秋口あたりに飲まれるのもお奨めですよ!!

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