今日はニュージーランドワインのお話。

実はこのwinelive.netを立ち上げる前から、ニュージーランドのワインの素晴らしさについては、あらゆる場面でお伝えしてきました。

キャリアの初期に、当時評判だった、クラウディーベイやヴィラマリアのソーヴィニヨンブランを飲んだ時の衝撃は忘れられず、柑橘やハーブのフレーバーがダイレクトに口いっぱいに広がる、爽やかで鮮烈な風味は、未だに他の産地でも、表現ができるものが見当たりません。

またピノノワール、リースリング、シャルドネでも傑出したワインが数多く見られ、量より質の産地としては既に世界屈指の評価を確立しているといえます。

 

 

ニュージーランドの中でも高評価を得る生産者、12生産者が共同で行うプロモーション、「Family of twelve」の日本初試飲会が行われましたので、そのレポートです。

試飲したものを登録の順ごとに、産地特性も必要ですので最後に添えています。

 

<ミルトン>テ・アライ・ヴィンヤード シュナンブラン(ギズボーン産)

アタックはこもり気味ながら、ボリュームがあり複雑。奥の辛味とうま味があり、主張がはっきりとし、充実感を感じる高いレベルの味わいです。2013年以降はビオディナミでの仕込みのワインだそうです。

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<ミルトン>リバーポイント・ヴィンヤード(同上)

とろみがあり、ややアルコールの強さがある。リッチなか果実味、アフターに塩味を少し感じる。鶏もも肉が食べたくなる。やや海に近い区画のもの。

 

<ヴィラマリア>リザーヴ・ワイラウヴァレー・ソーヴィニヨンブラン(マルボロウ産)

辛み、引き締まったハーヴ香、柑橘のフレーバー。

これぞソーヴィニヨンブランといったニュージーランドワインのエントリーユーザーにおすすめの1本。

<アタランギ>ピートリー・シャルドネ(ワイララパ酸)

クリスピーでクリーミー。香り味ともにアフターの僅かな苦味がまた心地よい。ワインに立体感があり、細やかなところまで良くできていて、レベルが高い。

 

<アタランギ>クレイグ・ホール・シャルドネ(マーティンボロウ産)

クリーミーで丸み、ほのかな苦味。ハーブ、ミントフレーバーもある。ピートリーと比べてしっとり感、厚みがあり、ややグラマラス。

 

<パリサー・エステート>ソーヴィニヨンブラン(マーティンボロウ産)
ハーヴ、ミントもあるものの、少し澄んだアロマ、よもぎのようなフレーバーも。全体に落ち着きがあり、穏やかに広がるワイン。

 

<パリサー・エステート>ピノノワール(同上)

つるりとして穏やか。酸が少なく派手さはないものの、まとまりに長けている。大手生産者の良さが出たお手本のようなワイン。

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<ローソンズ・ドライヒルズ>リザーブ・ソーヴィニヨンブラン(マルボロウ産)

この生産者らしい、細やかで奥のほうに味の膨らみ、充実感を感じる。しかも親しみやすさもある。

 

<ローソンズ・ドライヒルズ>パイオニア・ゲヴェルツトラミネール(マルボロウ産)

厚みがあり、この品種特有のゴージャスな風味、甘みも感じる。きらびやかで充実感のある、風味の強いワイン。ジャスミンのようなフローラなアロマも顕著

 

<ノイドルフ>ロージーズ・プロック・シャルドネ(ネルソン産)

豊かさ適度なボリュームの中にも、細やかでメリハリのある味わい。ミネラル、酸が目立つわけでもなく、それでいてコンパクトに、細やかにできた秀逸なバランス。

 

<ノイドルフ>ムーテリー・アルバリーニョ(同上)

元来スペイン北東部の品種。スペインの爽やかで細い、フレッシュのものとは全く異なり、ボリューム、引き締まった辛い充実感。芯がしっかりとして、アフターに軽い苦味まで感じる。本家と違ったスタイルを確立できている、秀逸な出来。

 

<ペガサスベイ>ベルカント・ドライリースリング(ワイパラヴァレー産)

非常に色付きがあり、黄味がかっている。ボリュームもとてもあり、フレーバーは複雑。酵母由来なのか、香ばしさエキスの強さが感じられる。ややクラシカルなイメージがあり、現状では正直飲み下しにくさを感じるので、熟成を待つのも楽しみ。

 

<フェルトンロード>ピノノワール・コーニッシュポイント(セントラルオタゴ産)

過去に何度も試飲をしたことがあるワイン。コク、香ばしさ、スパイシーで厚みあり。ほかの産地で言えばオレゴンのようなやや黒さ、前述の特徴が出る。充実感があるが広がり、甘やかさを感じるにはさらに熟成が必要。

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<フェルトンロード>ピノノワール・カルヴァート(同上)

ハーヴの明るくしなやかなフレーバーあり、赤い果実にも外交的な明るさ。他の産地で言うと、やはりブルゴーニュ・コートドニュイ。今飲んでバランスよく美味。
今回再認識したのは、実力派ワイナリーの「総合力」の高さ。ノイドルフ、アタランギといったワイナリーは、元来ピノノワールで高い評価を得、有名ですが、ほかの品種(シャルドネ、アルバリーニョ)でも傑出したワインを生み出すことがよくわかります。

一方リースリングが傑出し、世界屈指のレベルのフェルトンロードも、ピノノワールが味わいのレベルがさらに向上し、ワイナリーの名前に恥じない、素晴らしい出来になってきていました。一部日本にも熱狂的なファンが多く、和食にも合うことから、さらにニュージーランドワインの需要が高まることが期待されます。

 

ノイドルフ、アタランギに関しては、私、編集長がテイスターとして参加している「ワイン王国 95号 世界のピノノワール特集」も併せてご覧ください。

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