「スペイン・ロンダ地方の合同試飲会」@シュヴァリエ・デュ・ヴァン(四谷三丁目)

ロンダといいますと、スペイン南部アンダルシア地方、私が半年滞在したマラガからバスで40分ほど。最古の闘牛場があり、切り立った崖の上に街が広がることで有名な、風光明媚な観光地として一度訪れたことはあります。が当時は。まさかその周辺でワインが造られているということは夢にも思わず、また最近まで、これだけ多くのワイナリーが優れたものを造っているということも知られていませんでした。

そもそもワイン産地としてはシエラス・デ・マラガと言うひとくくりにされてしまい(セラニア デ ロンダというサブリージョンは有)、ロンダとしての気候はワインの世界でも、あまり理解されていない部分があります。この地は標高も高いため、昼夜の寒暖さがあり、また後発の産地でドイツ系の移民が多いこともあり、国際品種やドイツ系の品種を用いた意欲的なワイン、ほかの地域とは違うものが多く見受けられます。セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、プティヴェルドなどガルナチャなどが中心、テンプラニーリョは比較的少ない地域です。
試飲で出されていた30種類ほどの中には、ほとんどが赤で、比較的濃厚なものが多いです。しかし、単に濃く力強い、黒っぽいものではなく、基本的にしなやかで酸とのバランスが取れた、伸びとまろやかな旨味があるワインが中心です。

特に印象に残ったものを数種
ヴェタス「ジュニオール ヴェタス ティント ロブレJunior Vetus Tinto Roble 2013」プティヴェルドのワイン。若干どこか懐かしい、古樽の風味がありますが、スパイスの風味とろみ丸さがあり、よく練れた、ほっとする柔らかさを持った味わい。

パソス・ラルゴス「アパソス・ロブレ Apasos Roble 2012」カベルネ・ソーヴィニヨン、シラーなど4種類ブレンド。これも丸み、味わいに深みがあり、艶やかでフルーティーさを感じます。価格も今日の30種類の中では最も安いレンジであり、味も重過ぎないため、広くいろんな方に試して頂きたいワインです。

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キニンゲル「マックス Maxx 2013」オーストリア移民が手がけるワイン。ガルナチャ、ティンティージャ・デ・ロタのブレンド。スムースな酒質でまとまりがあり、飲み心地の良いワイン。この生産者のものは若干軽めで、透明感があり、華やかな果実の風味を楽しむことができます。

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ドニャ・フェリサ「ドブレ・ドセ Doble Doce 2010」カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ。干しぶどうやスパイス、細やかな旨味、熟した果実感。同価格帯のボルドーや一部のカリフォルニアワインに見られるような、やや濃密でありながらバランスの取れた、使いやすいフルボディタイプの赤ワインです。
ロンダのワインは、私にとってもゆかりのある地として、これからも応援していきたいのです。それにしても、このようなスペインの知られざる、奥地のほうの産地から日本にワインが輸入されてくるあたり、本当に日本の市場は商品ラインナップが成熟し、恵まれているのだなと実感します。

最後に、今回のワインに「Roble」と名が付くものが2つあったので、説明しておきましょう。スペインワインは(以前は特に)熟成期間が商品価値とされるところがあり、商品に明記されることが多いです。ブランデーのV.S.O.P.みたいなものです。

期間が短い下のクラスから順にJovenホベン(若いの意)>Robleロブレ(樽の意)>Crianzaクリアンサ>Reservaレセルヴァ>GranReservaグランレセルヴァ
クリアンサ以上はワイン法でその期間が決まっています。今日は簡単にここまでにしておきます。

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